上海にいても、あまり春節の雰囲気が味わえないので、地下鉄11号線が開通していま少しホットな嘉定区エリアへ行ってきました。
11号線、確かに速度が出ています。報道では最高時速100キロまで出せるということでしたが、レールのつなぎ目を刻む音を聞く限り、一部の区間で時速100キロ近い速度は出していました。上海の地下鉄では、画期的なことです。
さらに、南翔駅から北側では地上に出てきて、ずっと高架鉄道の状態です。ただ、防音壁がかなり邪魔で、景色があまりよくないのが難点。窓の外はすべて壁といったところもありました。
南翔へは10年ぐらい前に行ったことがありました。ちょうど、台湾人の友達の親戚が南翔に住んでいて、彼と一緒に春節に訪問した記憶があります。ここで、台湾人というのは、大陸の至る所に親戚がいるんだ、ということを実感しました。彼らにとっては、単に海外に親戚がいるというレベルではなく、密接につながっている関係です。こうした関係は、外国人として中国にいる私たち日本人にはなかなか理解できないかもしれません。
道理で、台湾人や香港人、マカオ人にはビジネスをする上でも、さまざまな優遇を与えられているわけです。中国大陸の弁護士試験(司法試験)にしても、外国人は受験できませんが、台湾人はできます。医療の世界でも、台湾人は受験できても外国人が受験できない資格もあります。それぐらい、華人のネットワークは強固で差別化されています。
南翔といえば古猗園が有名。明代に建設されて、400年の歴史を持つ庭園で、蘇州の拙政園に近い風格を持っています。さらに、市内から移築された建物も保存されており、ちょっとした散歩にはいいと思います。せっかくなので、ちょっとレポートも書こうと思っています。
市民で大賑わい これぞ新年の雰囲気 南翔といえば、小籠包が有名で、古猗園路の両側には小籠包の店が並んでいます。街自体はこじんまりとして、歩くのにはちょうどよい大きさです。特に、人民街と呼ばれるエリアは、10年前はかなりぐちゃぐちゃだったのですが、いまでは「古鎮」としてきれいに整備され、観光ルートにもなっています。
ここまでくると、上海語もイントネーションが違うので、ああ、郊外に来たんだなという実感が出てきます。というか、地元の上海語が聞き取れないのです!何となく田舎なのですが、人々も素朴でいい感じです。
せっかく来たので、雲翔寺で初詣。立派な金ぴか大仏が3体もあるんです。人もあまり多くなかったし、静かにお参りできました。
11号線は江蘇路から出ていて、江蘇路駅で2号線と乗り換えが可能です。ただ、まだ運転時間が9時〜16時なので不便。この日も、私は最終の地下鉄に間に合わず、帰りは路線バスで戻りました。さすがに地下鉄で20分程度の距離でも、路線バスだと1時間弱はかかりますね。地下鉄による効果はすごいものです。
でも、確実に繋がっています。地下鉄で、横に坐っている嘉定区に住んでいると思われる一家は、久しぶりに地下鉄で上海市中心部に繰り出したようですが、子供がKFCとマクドナルドをむしゃむしゃ食べていて、お母さんがさらにピザハットのテイクアウト用袋を持っていました。
子供はさぞかし満足そうに食べていましたが、「ハレの日に食べるファーストフード」という発想は、田舎へ行けば行くほど残っていますよね。道理でこの子供はしっかりと○○でした。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて 更新しました。少し古いテーマですが、まだ書いていなかったので。
大豆と肺がんです。
上海科技館の駅についたらもう夕方。あまりにも人が少なく、街の雰囲気の違いにびっくり。連休で車も少なく空気は澄んでいます。
posted by 藤田 康介 at 00:00|
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