中国で健康診断を行う医療グループが、中国全国589カ所の都市で、51.3万人を対象にした大規模なアンケートです。
このうち、最もストレスを感じているのが家(マンション)の購入で、全体の46%を占め、続いて父母の健康に関する問題が全体の38%、そしてなかなか結婚相手が見つからないという婚姻に関する問題、子供の教育の問題と続きます。
中国では、家を買わないと結婚できないというようなことがよく言われますが、どうやらすべてここからがスタートと思っている人も多いようで、昨今の高止まりした不動産市場の中、家の購入ができなければ切実な問題なのです。結婚して借家でくらすというのは、中国人の間ではまだまだ受け入れがたい事実だそうです。特に男性は。。。。
さらに、一人っ子世代が社会の重要な労働力となっている現在、地方から都市に出てきたホワイトカラーにとっても、田舎に残した父母の問題はこれまた深刻です。
最近では、中国で暮らす日本人の間でもちょくちょくみられるのですが、父母を都会に連れてきて、子供と一緒に暮らしているというパターンです。
特に、上海など都市部でそこそこ稼いでいるホワイトカラーにその傾向が強いようで、日本人でも、アイさんなどが雇える中国に父母を連れてきて、仕事をしながらも父母の面倒をみているという方に最近何例かお会いしました。
日本では、親の年金を狙っている子供が増えているという話をニュースでみますが、中国ではその逆のパターンとなっているようです。
結婚の問題も、かなり深刻になってきているようです。都市部では、若い女性が働きに出てきているのですが、男女の比率が不均衡になっていて、「剰男・剰女」といった言葉が生まれてきている具合です。
さて、こんな中国の都市で生活しているサラリーマンの平均余命は、ひょっとして60代前後なのではないか、と医療の世界では言われて久しいですが、実際、すべての指標で健康だといえる人は、今回の調査でも全体の3%しかいませんでした。
異常のある人のうち、肥満の人は全体の40.7%、血圧異常が全体の14.2%、心電図異常が10.4%だったそうです。
そこから計算すると、サラリーマンの老化現象は著しいようで、実際の年齢よりも平均で10歳以上体が衰えているのが実情だそうです。
一度しかない人生なのに、なにか悲しいですね。
でも、多くの中国人はそうしてサラリーマンやOLの都市生活にあこがれているのもまた事実です。
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「我が愛しの上海へU」-理想の中医学と漢方を求めて本日更新しました。「中医学継承の難しさ」です。