また名医が一人亡くなりました。
私は、個人的には面識はありませんでしたが、上海での研究会でお会いしたことがあり、豊富な臨床経験を熱く語られました。中医学の将来に対して、多少悲観的で、あなたたち若い世代がもっと勉強してがんばらないといけないと叱咤激励されたことが記憶に残っています。
任継学教授といえば、中医学の救急学の分野で活躍され、特に2003年のSARSの時が印象的です。80歳のご高齢にもかかわらず、臨床第一線で中医学を活用した治療にご尽力されました。
先生は腎臓病でも研究をされており、日本語でも翻訳されたものもあります。
中医学の世界では、80歳を超えて現役というのは決して珍しくありません。こうした先生方は、中医学の情報に接することが多いですし、必然的に、健康的な生活を営むような方向に行ってしまうのだと思います。経験を積めば積むほど社会に貢献できる仕事ですからね。60年間もの医療活動というのはすごいと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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「我が愛しの上海へU」-理想の中医学と漢方を求めて 本日更新しました。テーマはまずは支払い、後で診察です。また中国での診察制度がすこし変わるようです。