東京最終日は、出版関係の会社と健康医療機器関連の会社のご招待をうけて、そちらをご訪問。そのあと、千葉へ移動していつもお世話になっている季刊『中医臨床』の編集部を訪れました。
学術的に、日本の和漢の先生方と中医学の先生方との間が今一つうまくいっていない現実、そして日本でも中医学学会を創設するという動きが出ているのですが、そういった背景に私からもいくつかご提案させていただきました。私は派閥とか喧嘩とかが大嫌いなので、何かもっといい方法がないのか、探っていきたいと思います。そのあと、羽田空港へ直行して大阪へ。
東京‐大阪は、新幹線もいいけど、飛行機も悪くないですね。45分〜1時間程度でつくので、疲労感が全然ちがいます。新幹線でさすがに2時間半も座っているのは苦痛(笑)。
このほか、今回の日本滞在で、またものすごいシンクロがありました。
福岡から東京に飛行機で移動しているとき、いつものように「AERA」を読んでいたら、後ろの1ページ全面の記事広告に奈良県大和高田の大峰堂薬品工業株式会社の記事がありました。おお!奈良県地元の漢方製薬会社に、これほどいろいろ活躍されている会社があるのだ!(失礼)と感動し、その記事広告を切り抜いてブリーフケースに入れました。いつか訪れてみようと。
そのあと、学会に出て、懇親会などで名刺交換をするわけですが、なんと私の席の横にお座りになった先生が、この製薬会社の方。もうびっくりです。それでは、今回の日本滞在の最終日は、奈良に半日いるのでその時にお会いしましょうということになり、アポイントをとったら、なんと辻社長とも急きょお会いできることになり、さっそくご訪問させていただきました。これも何かのご縁だと思っています。
日本での漢方エキス剤の世界では、いまや中国の生薬は欠かせません。とても、日本だけでは自給できないのです。中国でも生産管理体制が徐々に確立されてきているため、日本の漢方薬関連の製薬企業との関係強化も進んでいます。中国でも、日本のエキス剤が普通に使える日がくるかもしれません。
日本最終日、実家裏の明神さんにお参りすると、なんと淡路島・瀬戸内海・六甲が見えました。最高! さらに、辻社長のお話を伺うと、伝統医学に着目して、ドバイへの医療分野での進出プロジェクトも進めおられ、ますます面白い展開になってきているようです。
盆地にある奈良県は、どちらかというと内向きな企業が多いのですが、このようにどんどん外に活力を求められているエネルギーを感じることができました。将来、中国でのプロジェクトが、いままさに始められようというときに、私が訪問させていただいたようで、これからのご活躍が楽しみです。
今回の日本訪問で感じたこと。日本では各分野で世代交代が進んでいて、元気の出てきている企業も増えつつあるようです。決してマスコミが報道するような悲惨な状態ではありません。転換期にある楽しみが、日本にはゴロゴロしているような直感がありました。
というわけで、昨日夜に上海に戻っています。
上海天気が良くないですね。
次は5月下旬に日本に行けたらと思っております。私も奈良県民です。地元奈良のために、私の得意分野で協力できたら本望です。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00|
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