2010年05月25日

中国聯通でiPad

 そもそも、私がiPadを買おうと決心したのは、新聞の切り抜きや雑誌、書籍の整理をしたかったから。
 特に、中医学関係の医学書などは非常に大きく、重いので、ちょっと読むのにも不便で、通勤用のリュックがすぐに重くなります。重いリュックは体を歪めてしまいますし。腰痛・肩こりの原因です。
 だったら、非常に重宝しているScanSnap S1500で、あっという間に書類や新聞の切り抜きを本をPDF化してしまい、それをiPadで読めたらどんなに便利だろう!とかねてから考えていました。日本で買ったScanSnap S1500なのですが、一応簡体字のOCR機能もあったりします。超高速のスキャンが売りでした。

 最近は地下鉄に乗っていることが多いので、その隙間時間に、書類や本をストレスなく読めるというのは、すばらしい!近い将来にAERAなども電子版で読めるようになるというので、これは結構なことです。私がお世話になっている日本の出版会社も、数社でそろそろiPadへ動き出しています。楽しみですね。

 さて、中国で正式にiPadが出てくるのは、もう少し時間がかかりそうです。Wi-Fiの中国規格を搭載しなければならないようですし、キャリア間での調整もまだのようです。しかし、アメリカのiPad自体は、早くから上海に来ていて、なんと発売日の3日目には大量入荷されていたとか。個人輸入のルートとはいえ、そのスピードには驚きます。

 さらに、チャイナユニコム(聯通)の回線はWCDMA対応ですので、iPadを使っての3Gインターネットはいとも簡単にできてしまいました。

自分のブログもiPadでみると新鮮です


 まずは、聯通の営業所でもいいし、各地の電脳城でもいいし、UIMカードをゲット。今や、いろいろな料金セットがあり、データ通信がメインなら、Aコースの中から選びます。(Bコースは通話がメイン)。値段は、一番安いので月66元から。パスポートと500元のデポジットですぐにUIMカードがもらえます。デポジットは解約時に返ってきますので。

 これで、私もついに聯通で2つの電話番号、中国移動の携帯で2つの電話番号、さらに中国電信の携帯でも1つの電話番号を持つことになりました。

 ここで、iphoneの3GSだと、SIMロックフリータイプでそのまま聯通のUIMカードを挿せば使えたのですが、iPadはそうはいかない。なんと、マイクロSIMカードという、通常より一回り小さいSIMカードを使っているのです。

 しかしです、いとも簡単な解決方法がネットで紹介されています。UIMカードを、マイクロSIMカードサイズに切ってしまえばいいのだそうです。中国ならではの裏技ですね。UIMカードは普通に再発行も可能ですので、失敗してもそれほど怖いことではありません。ただし、今の聯通のシステムでは、1つの電話番号で2枚のUIMカードは発行されませんので、iPadのために犠牲にするUIMカードが必要ということになります。

 ただ、一応IC基盤のエリアにもハサミを入れますので、少々ご注意を。詳しくは、こうした情報もありますので、自己責任に上でどうぞ。私は、この情報でやりました。

 さて、切り取ったUIMカードを、今度は買ってきたアメリカ向けのiPadに差し込んでみると、見事聯通のWCDMAの3G電波を拾っていました。ラッキー!
 クリニックも我が家も無線LANはありますし、上海市内でも無線LANのホットスポットは増えているので、聯通回線はそれほど使わないとは思うのですが、いざ使うときには便利です。

 これで、めでたく中国でiPad 3G+Wi-Fiが使えるようになりました。

左が普通の大きさのUIMカード、右が切り取ったものマイクロサイズです


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年05月24日

iPadと公安がやってきた

 これだけ世間で騒がれているiPadを、中国で使わないワケはないので、いつもの業者にお願いして、購入しました。アメリカバージョンです。買ったのは中国でも聯通3GのWCDMAが使えるので、もちろんWiFi+3Gタイプのものです。さっそく地下鉄の中でも快調にネットもできていますが、詳しいことを書く前に、今日目の前で発生した出来事を書きます。

 上海駅の不夜城付近にあるいつもの携帯電話ショップにいって、iPad物色していたのですが、上海人の小姐と、お父さんとおぼしき中年の男性が、上海語でまくし立てながらドカドカと入ってきました。

 隣で話を聞いていると、どうやらこの店で、買って3日目のシャープの携帯電話のディスプレがおかしいというのです。この店では、密輸品が中心なのですが、もちろん正規の商品も売っていて、その正規のシャープの携帯電話を2000元でかったらしい。

 で、ディスプレがきれいに写らないから、売ったこのショップで新品に交換しろ、というわけです。店側では、これは正規商品だから、故障時には「三包規定」により、メーカーの故意につぶしたわけではない、ということを証明するものを発行してもらえば、交換に応じると答えました。ところが、この親子は黙っていません。明らかに、つぶれているのだから、メーカーの証明なんかなくてもすぐに交換できるはずだと、譲りません。

 とくにまくし立てるような事件ではないとも思うのですが、ものすごい剣幕で、こうやって上海語でまくし立てられれば、店側もオドオドするのではないかと思ったのでしょうか。

 しかし、店側も、正規商品だから規定にのっとって処理するしか仕方がないと一点張り。派手な言い争いになってきました。お客は、店にとってはお客様は神様なのだから、これぐらいのサービスをして当たり前だというのです。

 話を聞いていると、どうやらこの上海人の小姐は、少しでも安く買うために、領収証も発行してもらわなかったそうです。100元程度の節約なのですが、修理に出すとなれば領収証が必要なわけで、その100元はどうするのだ!とももめていました。

 そこで、この女性のお父さんが、公安を呼び出して、ケリをつける!といいだし、本当に110番しました。店側も、悪いことをしているわけではないと言い張り、しばらくすると本当に公安がきました。かったるそうに、中年の警察官が一人です。

 泣く子も黙る上海の公安?!ではないのですが、こういった言い争いに、公安を呼び出すというのもどうなのか。。。そして、彼は仲裁にはりました。

 まずは、公安を呼んだ小姐の身分証番号をこれも本当にかったるそうに控え、話を聞きます。しばらくして、店側の話も聞きます。
 どうも、この小姐の父親が今回の件では第三者であることが分かり、しばらく黙らした後、結論を発表。

 とりあえず、保証書に書いてある修理場所に電話してみたら?という警官の提案。

 修理場所の担当者からいろいろ質問された後、対応策が紹介されたようでした。なんてことはない。。。。

 携帯電話の液晶に貼っていた保護スクリーンの張り方が悪く、それが液晶の見方に影響していただけだそうです。スクリーンをはがして、張り直してたらちゃんと元にもどりました。

 客側も、よくもそういった簡単なことが原因であるということに気が付かなかったし、店側もよくみていなかったのか、こんな小さなことで、ものすごいケンカをする上海人には、敬服いたします。

 いや、でも公安が出てこないと解決ができない問題ではないですよね。いくら何でも。

 円満解決し、次の瞬間には店の人と談笑しているこの父と娘。中国らしいなと端から見ている私は感心しました。

 中国式言い争いというのは、最後まで物事をはっきりといって、言いまくってしまうから後には残りにくいのです。どこかの国とはかなり性質が違います。ある意味、完全燃焼してしまう人間関係がラクかもしれませんね。

 ともかく、私に関しては無事にiPadが手に入りました。

 これから夜の診察が始まるので、iPad報告の残りはあとで。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年05月23日

iphone+聯通でのデザリングは普通にできるようです

 久しぶりにiphoneネタです。

 私が使っているiphone 3GSはオーストラリアバージョンで、WiFi付きでSIMロックがはじめからないものなのですが、今日、すこし設定してみるとデザリングができてしまいました。

 デザリングとは、iphoneをモデムとして使うこと。そして、中国聯通の3G回線(WCDMA)でノートパソコンをiphoneのBluetooth経由でインターネットできました。

 どういうメリットがあるかというと、ノートパソコンや携帯電話で3Gインターネットをすることが多いのですが、各機種ごとにUIMカードを契約して通信するのはどうもコスト的に無駄です。さらに、1枚のUIMカードを機種ごとに入れ替えるのも面倒。だったら、iphoneをモデムとして使い、Bluetoothを使って無線的にパソコンとiphoneを接続してインターネットをすれば、1つの3Gの契約でいけますよね。

 設定は至って簡単で、iphoneの設定画面から一般>ネットワーク>デザリングとすすみ、デザリングをONにします。その後、ノートパソコンのBluetooth機能をONにして、iphoneと接続させます。このときに、コード番号の確認がiphoneとノートパソコン双方で行われますので、チェックして完了です。

 いろいろ検索してみると、日本のキャリアではこのデザリングがうまくいかないことが多いようですが、中国の聯通(チャイナユニコム)では簡単でした。iphone を外のネットとつなぐモデムとして使えると、非常に便利で、これからネット接続する機械があれば、iphone経由で解決できます。でもこれができるのも、中国でのデータローミングが比較的割安だからかも。

 今更ながら、Bluetoothっていいですね。散歩中に音楽聞くときなど、コードの煩わしさがありませんから、快適です。

 何でも実際にやってみないとわかりません。

デザリング成功!


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類