昨日は、クリニックでの診察のあと、妻の親戚の家にみんなで集まり食事しました。もちろん、妻の叔父が料理にはげみ、立派な中華料理のフルコースに。叔父は会社を経営していますが、もともと料理も得意で、今では企業の食堂もやっています。
いつも様々な食材をつかって料理をごちそうしてくださるのですが、この日出てきたのウシガエル。ザリガニは食べないけど、ウシガエルは食べるという上海人は多く、スーパーにも売っているごく普通の食材です。
実は、中国に15年もいながら、ザリガニは2回たべてもうゴメン、と思ったのですが、ウシガエルは意外にいけます。肉が軟らかく、しかも脂肪分が少ないのでヘルシーです。鶏肉よりもずっと身がなめらかで、プリンプリンとした食感。さらに、臭みはまったくなく、上海の泥臭い淡水魚よりはずっと上品な味でした。
ウシガエルの肉は、栄養もなかなか。良質のタンパク質が非常に豊富で、しかも脂肪分が少ないのです。中医学などの薬膳の分野では、滋養強壮の部類に入り、消化器の働きが弱い人や、胃酸過多の人、さらに虚弱体質の人にはお勧めの食品でもあります。
西洋医学の世界でもウシガエルは大切で、様々な医薬品がウシガエルの分泌するホルモンから作られたりしていて、決して沼で「モーモー」とないているだけではないのです。人工で養殖されたりもしているのです。
今日、叔父が料理したのは、ウシガエルにキクラゲやピーマン、ニンジンを混ぜて炒めたもの。(写真)ウシガエルの内臓を処理した後、皮をとって、体全体を食べることができます。スーパーでは、店員さんが調理できるように加工してくれるので、安心です。
ウシガエル、見直しました!
日本では害虫扱いだそうですが、このように食材として活用されるのはいいですね。
ちなみに、四川料理ではピリ辛料理でよくウシガエルを使いますが、上海ではあっさり炒めのウシガエルです。ウシガエルは中国語で「牛蛙」。中国でぜひ試していただきたい料理の一つです。ザリガニよりはずっと美味しい。。。。。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて