2010年05月06日

地下鉄1号線列車の再利用

 すみません、まったく趣味の世界です。

 私は、鉄ちゃんですので、世界中どこにいっても鉄道が好きです。で、上海地下鉄1号線で発見がありました。

 私が上海にきた1996年といえば、上海地下鉄1号線しかなく、使っていた車両はシーメンスの電機子チョッパ方式のもので、まだ6両編成が使われていました。ラインデリアなどがなく、とにかく夏は暑かったように記憶しています。

 その後、2号線が開通したころぐらいから1号線にもVVVF制御の列車が投入され、省エネが一段と進められました。そして、近年は8両編成に増結されています。

 ところで、上海地下鉄1号線のVVVF制御の列車は、6両編成ではTc−M−M−M−M−Tc構成なので、先頭2両のTcと中間4両のMに分割し、2組の−M-M-が捻出できます。そこでこれを6両編成の真ん中に挟み8両編成ができます。余った先頭のTc2両に関しては、新たにMを6両製造して、Tc−M−M−M−M−M−M−Tc にすればいいのですが、そのとき、電機子チョッパタイプの古い列車をどのように増結したのかずっと疑問に思っていました。電機子チョッパタイプの場合、出力の関係でオールMタイプだから、先頭車もMc。だから、単純に他のVVVF制御の列車と混結できないという欠点がありました。それでいて、今更電機子チョッパの車両を導入することもないから、廃車にしたのかなと勝手に思っていました。

 今日、莘庄にいる親戚に用事があったので、そのときたまたまた乗った地下鉄車両が、まさに旧型の電機子チョッパタイプで、どうやら電機子チョッパの装置を使った−M−M−M−M−M−M−を新規に製造し、そこに従来の先頭車を両端につけるということを実際にやったようです。

 

下の写真がわかりやすい。手前が新型車両で、奥が旧型車両です。


 この電機子チョッパ装置も、8両化にともなって更新されています。元々はブーと低い音だったのですが、更新された列車はVVVF制御にもにたキーという高周波を出しています。きっとGTOサイリスタなど半導体を更新したからだと思うのですが、起動時の音の違いがポイントです。鉄道が好きな人は、こんな変化に敏感です。

 だからどうだ!と言われそうですが、趣味として地下鉄を楽しめたら、通勤ラッシュも苦になりませんよね。

 仕事も遊びも楽しくなくてはね。

 さあ、明日から西安ですが、それまでに医学雑誌向けの締め切り原稿を何本か抱えていて、がんばって書かないと。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて 

旧型車両にはLED表示器が設置されました。下の写真は夕方通勤時間帯の莘庄駅。1号線の大ターミナルです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

レジャーの多様化が進んでいる

 2006年のブログに、スポーツ用品店、DECATHLON 迪卡侬はなかなか便利ですを書いたのですが、このフランス系のスポーツ用品店、DECATHLON(ディカノン)は、上海でかなり成長してきています。

 実は、地下鉄2号・7号線の竜陽路駅前に、フラッグシップ店が4月にOPENしたのですが、久しぶりにいったら2階建てになっていて、店内の面積もかなり巨大化していました。

 すごいなと思うのは、ここに来ると、あまり専門的ではないくても、一通りのスポーツ用品が手に入るという点です。剣道の竹刀や柔道着なども置かれています。私の目当ては釣り道具だったのですが、以前と比べてもかなり増えていました。世紀公園のテントも、殆どがここのメーカーのものです。自転車用品も充実していて、私もよく買いに行きます。

 浦東でスポーツ用品に困ったら、ぜひ見に行かれることをお勧めします。 

 この店が上海にできた当時、だれがこういった商品をかってレジャーを楽しむのだろう、と思ったのですが、今となってはあまり違和感がありません。

 今は、まだスーパー的な大型店に人気が集まっていますが、今度はもっとプロフエッショナルな商品を並べる店に人気が集まってくるでしょうね。モンベルなんかもぜひ上海に進出して欲しいと思う今日この頃です。

釣り竿かいましたよ!もうすぐ夏だ、釣りだ、ブラックバスだ


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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

華人人口130万人

 5月7日から西安で学会のため、5月10日まで上海を留守にします。診察はお休みですので、ご迷惑をおかけしますが、知識の充電に行ってきますので、よろしくお願いします。

 人口減少に悩む日本にとって、移民はおそらく遠からず実施されるかもしれませんが、上海から飛行機で12時間ほど飛んだところにあるバンクーバーなどは、中国系の移民で溢れていました。遠いカナダですらそうなのですから、もし日本で移民政策が行われると、もっと大変なことになるのかもしれません。

 2008年にバンクーバーを訪れ、バンクーバーの地元に住むディビットに、「これだけ中国系の移民が増えて、あなたたち白人は困らないの?」という質問をしたら、「な〜に、彼らともうまくやっているよ」という返事が返ってきました。
 そして、「彼らと共存できないと、この社会ではうまく回っていかない」と言われたのが印象的で、そういえば、街全体も色々な人種がうまく混じり合っているような印象がありました。きっとおおらかな街だから、住みやすいんだろうなと感慨にふけります。

 

バンクーバーの町並み


 カナダ全体でみると、国全体で130万人もの華僑を抱えるカナダ。なんと、全人口の4.3万人が中華系の移民が占めます。上海の我が家の隣も、中国系のカナダ移民で、バンクーバーに230平米の一戸建てを買ったと言っていました。会計士をしている彼は、いま上海で仕事中ですが、また一家でカナダに戻るそうです。

 カナダでは言葉も、中国語がますますシェアを高めていて、英語・フランス語に継ぐ第3の言語にまで成長、カナダ統計局のデータでは、カナダの人口のうち、100万人は中国語を母国語としているそうです。そのうち、最も中国語をしゃべる人が多いのがトロントで、次にバンクーバーが並びます。そのほか、私が幼少時に過ごしたモントリオールも、中国語をしゃべる人が多いエリアの一つになっています。

 2001〜2006年に移民した中国人のうち、圧倒的に多いのが大陸人でなんと15.5万人。さらに、台湾からが1万人、香港からも約7400人だそうです。

 ただし、中国語の言葉として強いのは広東語。36万人が広東語を母国語とし、さらに17万人が我々がよく使う普通語。でも、カナダにいる中華系の人、みんなが中国語が得意なわけではなく、45万人は話すことしかできず、中国語を書けないそうです。でも、バンククーバーでは確かに中国語が通じましたから、びっくりです。路線バスの運転手も中華系だったし。

 

上海万博バンクーバー館


 ところで、上海万博では、バンクーバーのパビリオンもありました。木材の住宅への積極活用など、カナダの資源をPRしたものでした。省エネの観点から行くと、木造住宅のメリットがかなりあることを紹介していました。上海では、木造住宅なんて夢のまた夢ですからね。

 私も、上海との関係が深くなるにつれて、そうした華人の多い国々との関係が徐々に出てくるようになりました。中国人のネットワークはすごいと思う反面、自分もいつかこの狭い上海から飛び出してみたくなりますよね。いま、上海万博を契機に、日本人の多くが中国の関心を持っていますが、そろそろ「中国」や「上海」といったキーワードに手垢がつきだしているので、次の何かを探す時期なのかもしれません。 

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