2010年06月30日

乗ってきました!時速300キロを超える列車を初体験

今回は自腹での取材だったので、第一報はブログに書かせていただきますね。

 日本でもニュースになっています!上海−南京の高速列車が7月1日に開通しました。日経にも中国、上海―南京間の高速鉄道開通 11年に北京へ延伸 と記事が出ていましたが、これは大きな間違いです。

 北京と上海に関しては、この路線とは別の路線が建設されていて、さらにハイスピードの列車が走ります。その証拠に、上海ー昆山南にはすでに高架橋が見えていて、高速鉄道の複々線状態になっています。昆山南からは別ルートになっています。
 つまり、南京と上海の間には現在の滬寧鉄道のほかに、滬寧高速鉄道と京滬高速鉄道の3本立てになるということです。基本的に、滬寧鉄道と滬寧高速鉄道は平行していて、駅も現在の駅を共有していますが、京滬高速鉄道は駅も別で、全く違うルートを走ります。


非常に大きな上海虹橋駅 待合室もすごい!


 今日開通した上海−南京間の高速鉄道は、長江デルタエリアのネットワーク拡充のためのもので、飽和状態となっている在来線を貨物をメンイとし、旅客サービスを向上するためのものです。そのため、駅の数が多い。例えば、蘇州エリアでは蘇州駅以外にも蘇州園区駅がありますし、昆山エリアに至っては、花橋・陽澄湖・昆山南の3つもあります。

今回の高速列車の列車番号は、G(高速)から始まるものですが、上海虹橋駅以外にも従来の上海駅からも出発していますが、本数は上海虹橋駅からのほうが倍近く多いです。乗車チャンスからすれば、上海虹橋駅でしょうが、私のように浦東に家がある場合なら、やはり上海駅の方が距離的にかなり近いのが正直な感想でした。

 また、列車も俊足なドイツ系列の列車がG列車で、日本のはやて系列がD(動車組)だと勝手に理解していましたが、実際は関係なく、どちらもG(高速)で運転されていました。つまり、専用線を走る列車はすべてG列車ということです。もちろん、虹橋駅からもD列車が運転されていますが、これは南京をこえて、在来線に乗り入れる長距離高速列車が中心です。(例えば上海虹橋〜合肥など)

 G列車用のはやて系列には少し改造がはいっていて、パンダグラフの防音装置や、フロントノーズのヘッドライトなどがオリジナルと違っていると思います。グリーン車(1等車)も、幾分簡略化されたようなイメージでしたが、座席は大型でかなり快適。ただ、ビジネスマンが多いのか、携帯電話がかなりうるさいので覚悟が必要です。


在来列車とほぼ平行して走ります


 正直言って、日本のはやて型新幹線で時速300キロを超えるのが不安だったのですが、いとも簡単に320キロぐらい出していました。走りはかなんり安定しています。さすがに、スラブ軌道の専用線です。そういった不安感はあまりありませんでした。いわゆる日本の新幹線の走りで、フランスのTGVとはまた違います。

 また、今まで上海−南京間でこのはやて型列車が運転されていましたが、「これはこのG列車を走らせるための習熟運転だったのだ!」ということに今頃気がつきました。

 今、CRH3型のドイツ系の列車も走っていますが、これは近く開業するであろう上海−北京間の高速鉄道に使うための習熟運転なのでしょう。

 やっと感じられる新幹線らしい猛烈な走り方で、胸がすっとしますよ。そりゃ在来線で「はやて」を走らせるのはもったいない。

今回利用したグリーン車(1等)と食堂車 南京-上海で片道233元でした


 今回は上海−南京まで往復したのですが、ノンストップで行った場合は1時間15分程度でいけますが、その本数は多くなく、通常は1時間50分程度かかっています。まだ習熟期間中でもあるので、かなりダイヤには余裕があるようで、南京にも予定より10分ほど早く着きましたから、これから徐々に適正化されていくのでしょう。楽しみです。

 ただ、帰りは虹橋駅でトラブルがあったのか、途中で15分ほど立ち往生し、いきなりバック運転をし出すなど結構ヒヤヒヤしました。まあ、電気系統の故障でなくて良かったけど、帰りの座席が1号車の一番前だったので、運転席の慌ただしい様子が伝わってきて、少々不安になりました。

 残念ながら今回は行きも帰りも「はやて」型だったので、次回は1編成8席しかないと言われているドイツ型のVIP席に座ろうと決心して戻ってきたのでした。

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到着後は念入りに清掃 下がCRH3列車で、運転席のすぐ後ろがVIP席なのです!
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年06月29日

さらば!緑の各停

 上海地区から、6月26日についに空調なしの緑色の各停列車が撤退したようです。時代がまた一つ変わりました。先日、新幹線ホームからたまたま見かけた上海-北京の各停列車1462次列車が、私にとっては最後の出会いだったようです。

 北京-上海がたったの88元。学生時代、妻が北京に旅行に行くときに利用したという1462次列車は、所要時間22時間もかけてコツコツ駅を停車しながら進む非冷房車でした。上海-昆山が未だに3.5元というのですから驚きです。上海の路線バス並の運賃です。

 今でこそ、夜行などは冷房車が当たり前でしたが、私が初めて中国の鉄道を利用した10年ほど前は、上海地区にも普通に非冷房車が走っていました。「緑皮列車」といわれる緑色の列車です。でも、今ではその勇姿はほとんどみられなくなりました。その殆どが白色の空調列車です。

 長距離の「緑皮列車」には、泥棒も沢山いたし、非冷房だから窓が開いているうえ、その窓からの盗難騒ぎも多かった。しかも、座席の下をゴソゴソしているな、と思ったら座席の下で寝ている人もいたことを覚えています。とにかく、「遅い・汚い・臭い」の3拍子がそろった列車でした。さらに、お湯は電気式ではなく、火で炊いていました。車両の端に釜があったのを覚えています。

 折しも、2010年7月1日から時速350キロクラスの新幹線が開通し、中国の鉄道史が大きく塗り変わります。
 今後、上海-北京の1462次列車は、空調列車に生まれ変わり、寝台もつくと言うことですから、快適になる一方、運賃も倍になるということです。最高時速は相変わらず時速120キロのまま。でも、倍になっても150元そこらで北京に行けるというのはすごい。

 中国の鉄道フアンにも人気のあった1462次列車の車両は、今後は安徽省などの出稼ぎ労働者が多い路線に配属されるそうです。

「緑列車」よ、永遠に!


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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年06月28日

中国で運転免許取得のための健康診断

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 しばらくサンタナを運転することになりそうです。

 車の免許は上海ではいらん!と思っていた矢先、たまたまうちの妻方の近い親戚が自動車教習所の教官をやっていることを知り、偶然に出会ったのをきっかけに「車ぐらい運転できた方がいいよ」という言葉に刺激を受け、「じゃあ、やります!」ということで、昨日から空き時間を見つけての自動車教習所へ通うことにしました。

 妻と2人でマンツーマンでのカリキュラムを組んでくれました。

 上海中医薬大学の大学時代は勉強に実験に忙しく、とても時間をとって日本で運転免許を取る時間がなく、結局日本での自分移動用の「原チャリ」の免許を取得しただけ。
 ところが、いざ仕事を始めてしまうと、これまたもっと時間がなく、合宿免許で2週間もクリニックをお休みにして運転免許を取りに日本に戻ることは不可能。実家では妹も弟も免許を取っていたので、そろそろ「車の免許ぐらいはとらないかん」と思っていたら、今回の出会いがあり、決心しました。

 ということで、さっそく親戚の教官に連れられてまず行ったのが身体検査。閔行区にある莘庄の北広場から車で数分いったところに「上海市機動車学習駕駛身体健康検査場」があり、そこで上海市疾病予防コントロールセンターによる身体検査を受けました。

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 この日は、写真撮影に40元、健康診断に60元かかりました。このとき、外国人の臨時居住証が必要なので忘れないように。

 視力・聴力検査・心電図・色覚チェックなど一通りの検査を終了。

 平日の午後とはいえ、結構な人混みでした。ちょうど大学入試が終わり、卒業したばかりの人たちが結構きていました。私の前に並んでいた高校新卒者も話を聞くと、アメリカ留学前に車の免許をとりに来ていました。中国の免許証は国際免許が取得できませんが、アメリカで筆記試験を受けたら書き換えOKとのこと。


 私は普通免許にあたるMT用の小型汽車C1型にチャレンジします。AT用の小型汽車C2型もありました。そのほか、軽便バイクF(以上は18〜70歳)、2輪バイクE(18〜60歳)、都市バス運転A3(21-50歳)、大型トラックB2(21-50歳)があります。

 田舎で取得した免許証はダメですが、上海・広州・北京などの大都市で取得した運転免許証は結構海外でも使えるらしい。そのあたりの実体も調べてみます。
 上海で免許を取得し、日本に住んでいる中国人に話を聞くと、日本では技能試験と筆記試験を受けたらよく、ちゃんと事前のトレーニングも受けられると言うこと。まあ、このあたりも自分で体験してみます。

 ちなみに、この親戚に話を聞くと、昔は上海の普通免許でもトラックを運転して教習を受けたらしい。今では、ちゃんとサンタナで教習が受けられるのでこれも時代の変化ですね。

 では、妻と一緒にがんばってきます。
posted by 藤田 康介 at 04:27| Comment(0) | 上海の運転免許・クルマ・教習所