わが奈良県人会もまったく無関係ではない遣唐使船が、上海に到着したというニュースを聞いて、いてもたってもいられなくなり、一目見ようと外灘の港、十六鋪へ行ってきました。
正直、私の手元には情報らしい情報もなく、まあとりあえず港までいけばどうにかなるか、と思って目的地を急ぎます。
原寸大に近い大きさに復元されたそうなので、一体、鑑真和上はどれぐらいの大きさの船で日本に渡ってきたのか、ぜひ一度みたいと思ったのでした。
日本では唐招提寺でお馴染みの鑑真和上ですが、中医学の世界でもその功績は大きく、唐代に中国の中医学を日本に伝えた立て役者でもあります。日本漢方の有名な書籍の一つである「医心方」にもその業績が残されています。
鑑真和上が、日本にやってくるときに、苦労の末に失明した話は有名ですが、それでも優れた嗅覚や触覚などで、日本人に漢方薬の知識を伝えたといわれています。さらに、沈香や檀香などの貴重な生薬も伝えたようです。
とはいえ、実際にこの船をみたとき、その小ささに大変驚きました。
え〜、こんな船で東シナ海を渡ってきたのか!!といった感じです。
黄浦江の波ですら、横に揺れていました。
で、甲板をよくみると、なにか見覚えの顔のある人が。。。
あああ、渡辺謙さんです。こんなところでお会いできるとは。
なにも調べずに偶然に港に行った私ですが、思わない出会いにびっくりしました。
明日6月12日は15時頃に遣唐使船が万博会場に向かうそうです。
でもしっかりとスクリューで動いておりました。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて