2010年06月10日

端午の節句の風習

 もうすぐ中国では端午の節句の連休に入りますが、皆さんのお宅ではちまきを作りましたか?今年も、我が家で作る予定です。
 とりあえず、6月15日にはみんなで包もうと言っています。娘にも中国の伝統的なイベントを体験させたいと思っています。

 というわけで、端午の節句の中で一番中医学に近い風習の一つである香嚢については、端午の節句の香り袋(香嚢)こちらでご紹介しました。

 これには、用途に応じて様々な処方もありまして、例えば虫除け用のものもあったりします。5〜6月といえば、蚊などの虫が増えてくる時期でもありますし、そう考えてみると新暦で端午の節句を迎える日本はすこし季節的にずれていますね。本来の端午の節句の意義にもあまりあいません。

 あと忘れてはならないのが、菖蒲を入り口にさす習慣。菖蒲のほかにもヨモギもセットにしてこの時期の上海の市場で売られています。ヨモギには独特の香りがあり、中医学の世界では気・血を温め、体の湿や寒さを飛ばす働きがあります。この香りは、頭をすっきりさせてくれます。

 と同時に、ヨモギと菖蒲を煮詰めて薬浴するところもあります。血の巡りがよくなりますし、疲労回復にもいいですね。ヨモギはアトピー治療の外用薬に使ったりします。日本ではヨモギ蒸しもはやりました。

 有名なのが竜船レースでしょうか。上海では例年蘇州河で行われていましたが、今年は、華東師範大学に近い長風公園で行われるようです。華南エリアでは、この竜船レースでかなり盛り上がるところもあります。

 せっかくの中国の文化ですので、いろいろ体験したいものですね。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて 本日更新しました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類