中国で公共の場所で人が増えると、最も私が気になるのが「タバコの煙」。
3億人はいると言われている中国の喫煙者だけに、タバコの煙から逃避しようとするのは非常に難しいのですが、特に子供を連れているとその嫌悪感は増大します。
一般的に、タバコの煙の中には4000種類の化学物質が含まれていて、このうち60種類が発がん性のある物質です。発がん性だけでなく、これらの物質には未成年に対して、精神的な緊張や情緒不安などを引き起こすものも含まれています。
最近の研究では、このタバコからの煙以外にも、服や家具などにへばりついたタバコの有害物質も、子供などが触って体内に取り込んでしまうと、煙を吸うのと同じように悪影響をもたらすという結果もあります。同時に、子供の知能への影響も以前から指摘されています。
中国全土では、喫煙の低年齢化と、女性の喫煙者の増加が顕著で、データをみると、80年代で初めてタバコを吸った年齢が22.4歳であったのに、今では19.7歳にまで下がりました。道理で、上海でも未成年の喫煙をよく見かけるわけです。
一方で、上海の場合、女性の喫煙はそれほど顕著ではないようですが、お酒をたしなむ女性がかなり多いという結果も見ました。特に、体に影響をもたらす程度の激しい飲酒をする女性の割合は、全国平均の7倍という結果も。ちなみに、このデータでは上海の男性の喫煙率は61.8%だそうです。すごいですね。道理で、繁華街を歩くとたばこのにおいを感じないことがありません。
毎年100万人が喫煙と関係のある疾患で亡くなっているという中国。次世代の子供たちの問題も含めて、喫煙のもたらす影響をあらためて考え直してほしいと思います。
せっかく、上海でも空気のいい場所にいるのに、そこまでいってタバコを吸う必要があるのでしょうか。。。
中医学や漢方でもいろいろ禁煙対策はあることはあるのですが、あまり実行されていないような気もします。う〜ん、もったいない。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて