2010年09月24日

服についてるタバコのにおい

 昨日も、娘をつれて世紀公園へ行ってきました。連休期間中だけに、いろいろな場所から行楽に来られていて、夕方でも非常に賑やかでした。

 中国で公共の場所で人が増えると、最も私が気になるのが「タバコの煙」。

 3億人はいると言われている中国の喫煙者だけに、タバコの煙から逃避しようとするのは非常に難しいのですが、特に子供を連れているとその嫌悪感は増大します。

 一般的に、タバコの煙の中には4000種類の化学物質が含まれていて、このうち60種類が発がん性のある物質です。発がん性だけでなく、これらの物質には未成年に対して、精神的な緊張や情緒不安などを引き起こすものも含まれています。

 最近の研究では、このタバコからの煙以外にも、服や家具などにへばりついたタバコの有害物質も、子供などが触って体内に取り込んでしまうと、煙を吸うのと同じように悪影響をもたらすという結果もあります。同時に、子供の知能への影響も以前から指摘されています。

 中国全土では、喫煙の低年齢化と、女性の喫煙者の増加が顕著で、データをみると、80年代で初めてタバコを吸った年齢が22.4歳であったのに、今では19.7歳にまで下がりました。道理で、上海でも未成年の喫煙をよく見かけるわけです。

 一方で、上海の場合、女性の喫煙はそれほど顕著ではないようですが、お酒をたしなむ女性がかなり多いという結果も見ました。特に、体に影響をもたらす程度の激しい飲酒をする女性の割合は、全国平均の7倍という結果も。ちなみに、このデータでは上海の男性の喫煙率は61.8%だそうです。すごいですね。道理で、繁華街を歩くとたばこのにおいを感じないことがありません。

 毎年100万人が喫煙と関係のある疾患で亡くなっているという中国。次世代の子供たちの問題も含めて、喫煙のもたらす影響をあらためて考え直してほしいと思います。

 せっかく、上海でも空気のいい場所にいるのに、そこまでいってタバコを吸う必要があるのでしょうか。。。

 中医学や漢方でもいろいろ禁煙対策はあることはあるのですが、あまり実行されていないような気もします。う〜ん、もったいない。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年09月23日

満月

 今朝、仕事を片付けつつ、書斎から窓の外を見たら、本当に美しい月が出ていました。まさに満月です。今年も中秋の月を愛でることができました。

 月餅を食べたり、家鴨を食べたり、ここ上海でも様々な中秋節の文化が残っていますが、でもやはり、名月を観賞するのが最高ですね。

 思わず、見入ってしまいました。

 

24日の朝5時半頃、自宅で撮影 下は朝焼けの様子


 ちなみに、うちの中医クリニックでは、中秋節はお休みをいただいておりますが、9月24日〜正常の診察に入っております。また、国慶節は国の規定により10月1日〜3日までお休みですが、それ以外は通常の診察です。

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2010年09月22日

プリペイドカード

 今日はあいにくの天気で、風も強く気温は低め。中秋節の連休だというのに、これでは今ひとつ気分が乗りませんね。

 今朝、世紀公園にいってたら、たまたま雑草抜きをしているおじさんと話するチャンスがあり、いろいろ話を聞いていました。彼らは朝まだ暗いうちから公園のなかで、作業をしていて、夏暑いときもお疲れ様です。

 そんなとき、ふと「手取り」の話題になり、「いくらもらっているの?」と聞くと、「1300元前後」という答えが返ってきました。1300元でどうやって上海で生活していくのだろう?と思われるかもしれませんが、これ以外にも宿舎や食事も無償で提供されているので、1300元というのは、ある意味自分が自由に使えるお金ということでもあります。ある意味、住宅ローンを抱えている上海のサラリーマンたちと比べると、負担はラクかもしれない。

 このように、中国では非常によく見られるのが、基本給は低いけど、そのほかの様々なサービスがついてくると言うパターン。国営の組織に多いように思いますが、公立の病院に勤めている我が妻も、パン屋さんの引換券や金券、さらにストッキングや女性の衛生用品、食用油までさまざまな「現物支給」があります。なにかおまけ的に見えるかもしれませんが、数が増えてくるとこれが結構な金額になっています。

 特に、我が家で重宝しているのが市内のカルフールなどの大手スーパーでも使えるプリペイド式のカード。SMARTカードとか、OKカードとか言われていますが、こういったものは、額面で年間数千元単位で支給されることがあるので、食費・生活費などは十分に賄うことができます。しかし、給与には反映されていないので、まさにちょっとした福利厚生です。

 

IKEAに行くと、若者の消費意欲の旺盛なことに感心させられます


 企業からすると、実際に現金を配るよりも、多少支出が抑えられるというメリットもあります。節税対策もあるのでしょう。

 臨時に発生したプリペイドカードであったりすると、使う方も思わず羽振りがよくなったらりしますから、ある意味、消費促進のための一つの方法でもあるように思います。使う目的がはっきりとしているので、現金をばらまくよりは、よっぽど経済的な刺激にはなるのではないでしょうか?

 と言うわけで、数字の上だけの年収というのは、中国ではあまり当てにならず、実質的にはかなり豊かな人が多いのではないかと思います。

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