中国の都市部のうち、深刻な大気汚染の問題を抱えている都市が全体の五分の一となっており、その原因が、これまでの石炭などの燃焼によるものから、自動車の排気ガスに変わってきているのだそうです。
その結果、光化学スモッグの発生リスクが急増、上海でも時々発生しています。そうでなくても、東京など日本の都市部と比較すると、上海の空気がよくないことがすぐに分かってしまいますよね。以前よりはマシになったとはいえ、爆発的に増えた自動車がもたらす影響が、ものすごく大きい。
考えてみれば、10年前は上海で自動車なんて、多くの市民にとっては考えられませんでした。もっぱら自転車王国でした。だれが、これほどまでに自動車が普及すると想像していたでしょうか。こんなことを書いている私自身でさえ、上海で教習所に通っているのですから、不思議なものです。
自動車産業の発展が、中国にもたらした経済効果は確かに大きいです。そして、人々の生活が格段に便利になった。でも、だからといって生活環境もよくなったかというと、決してそうではないのが皮肉な話です。
このまま、消費によって成長し続けないといけないとするならば、非常にゆゆしき事態になってしまうと思う今日この頃です。すでに、日本ですらこの中国の消費に頼っている次代ですから。
すでに、中国では呼吸器疾患や肺がんの患者数が急増しています。
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