今朝、世紀公園にいってたら、たまたま雑草抜きをしているおじさんと話するチャンスがあり、いろいろ話を聞いていました。彼らは朝まだ暗いうちから公園のなかで、作業をしていて、夏暑いときもお疲れ様です。
そんなとき、ふと「手取り」の話題になり、「いくらもらっているの?」と聞くと、「1300元前後」という答えが返ってきました。1300元でどうやって上海で生活していくのだろう?と思われるかもしれませんが、これ以外にも宿舎や食事も無償で提供されているので、1300元というのは、ある意味自分が自由に使えるお金ということでもあります。ある意味、住宅ローンを抱えている上海のサラリーマンたちと比べると、負担はラクかもしれない。
このように、中国では非常によく見られるのが、基本給は低いけど、そのほかの様々なサービスがついてくると言うパターン。国営の組織に多いように思いますが、公立の病院に勤めている我が妻も、パン屋さんの引換券や金券、さらにストッキングや女性の衛生用品、食用油までさまざまな「現物支給」があります。なにかおまけ的に見えるかもしれませんが、数が増えてくるとこれが結構な金額になっています。
特に、我が家で重宝しているのが市内のカルフールなどの大手スーパーでも使えるプリペイド式のカード。SMARTカードとか、OKカードとか言われていますが、こういったものは、額面で年間数千元単位で支給されることがあるので、食費・生活費などは十分に賄うことができます。しかし、給与には反映されていないので、まさにちょっとした福利厚生です。
企業からすると、実際に現金を配るよりも、多少支出が抑えられるというメリットもあります。節税対策もあるのでしょう。
臨時に発生したプリペイドカードであったりすると、使う方も思わず羽振りがよくなったらりしますから、ある意味、消費促進のための一つの方法でもあるように思います。使う目的がはっきりとしているので、現金をばらまくよりは、よっぽど経済的な刺激にはなるのではないでしょうか?
と言うわけで、数字の上だけの年収というのは、中国ではあまり当てにならず、実質的にはかなり豊かな人が多いのではないかと思います。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて