2010年10月31日

祭りが終わって

 とりあえず、良かったです。10月31日に上海万博は無事閉幕しました。

 最終日の上海の街は、いつもより物々しかった。かなり厳戒態勢を敷いたみたいですね。

 運動のため自転車で、浦東の自宅から中医クリニックのある浦西徐家匯まで通っているのですが、そこら中に公安がいて、止められないかちょっと緊張しました。

 でも、いい天気だったので、16キロの道のりを自転車でぶっ飛ばすと気持ちよかったです。天気がいいのは何よりです。最高!!

 最終日は、指定日のチケットはとってあったのですが、外来の予約が朝から晩までしっかりと詰まっていて、とても動けそうになく、妻と娘にプレゼントしました。

 上海人の妻は、はじめのころはあまり乗り気ではなかったのですが、回を重ねるごとに、また行きたくなった、と言うようになりました。

 万博は、高校や大学の文化祭のお祭りのようなもので、時期が決まっているから楽しいのだと思うのです。そして、一度行ってしまうと、また行きたくなってしまう。
 世界各国の人々が集まり、そして交流し、終わってしまうと取り壊されて、ワンダーランドが消えてしまう。私は万博のそんなはかなさが好きです。

 夜、自転車で帰宅するとき、黄浦江のフェリーから見る万博会場の夜景がまぶしかったです。自転車通勤をはじめて、この夜景を毎日どれだけ見たことか。

 一応、今日が見納めということで、写真に収めておきました。

 

黄浦江の渡しフエリーから


 万博には、8年前の決定以来、ずっと注目してきました。8年前から色々なところに記事も書いてきました。

 確かに、8年前に決定したときの青写真とは大きく違ったけど、目標の7000万人の入場者はクリアできたようだし、実際に何回も訪れてみて、これだけ雑多な人たちを、非常にうまくコントロールしていて、感心させられました。ある意味、非常に難しいオペレーションだったと思います。

 上海万博は、私たち家族にとっても大切な思い出です。この184日間に、娘も大きくなりました。5月頃に出かけた写真と、今、最終日に出かけた写真を見比べると、成長の早さにちょっぴり感動です。
 おそらく、娘が大人になっても上海万博に行ったことは覚えていないと思うけど、我々夫婦にとっても素敵な夏の思い出でした。

 15年の上海生活で、まさか上海で万博が開催されるなんて、思ってもいませんでした。1996年の上海の薄汚かった街からは、万博なんて想像も出来ませんでしたから。。。。

 でも、これが体験できたというのも、何かの縁ですね。

 やっぱり私はこの街が好きなんだと。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年10月30日

中国のスーパーでの買い物

 考えてみれば、私が上海に来た頃、スーパーマーケットで買い物をするということ自体、まずあり得ませんでした。生鮮食料品はまずなかったし、あってもとても買えるようなものではなかった。消費者の間でも、スーパーの商品は値段も高いし、とても割に合わないとも言われていました。そもそも、市場へ行くというのが当たり前でした。

 それが変わりだしたのが、大型のスーパーが増えてきたころからです。以前は、遠くから古北のカルフールにわざわざ買いに言ったこともありました。それだけスーパーというのが新鮮だったのです。今は、さすがにそんな必要はありませんが。

 しかし、市民に対してのスーパーの商品の目は厳しい。疑心暗鬼になって、買い物をしているのもよく理解できます。最近マスコミで話題になった、中国のスーパーマーケットで注意しなければならない事項です。

1.ミンチ肉の購入・・・この問題は、私もかなり前にブログに書きました。ミンチ肉は、よくない肉が使われることが多いので、可能な限り自分で肉の塊を買って、店員に目の前で加工してもらう。賞味期限間近の肉も使われることがあるとか。

 普通の豚肉でも、極力肉の塊をかってきて、冷凍庫で冷凍しています。あらかじめ切り売りされた肉は、どういう状態の肉が分からないことが多いですから。我が家の冷凍庫には、そういう肉の塊がゴロゴロしています。

2.野菜などの賞味期限は信用できない・・・最近は減っていると思いますが、でもパッケージを包み直して、賞味期限を改ざんすることはまだ一部であるようです。特に、中華系のお総菜には要注意だとか。

3.ばら売りは買わない・・・これはうちの妻も実践していますね。大きなスーパーでも、氷の上にエビなどの魚介類が無造作に置かれていたりしているけど、商品陳列の時間管理がうまくいっていないことが多いそうです。誰が見ても、溶けた氷の中に埋まっているこうした商品をみても、購買欲が湧きませんよね。

4.総菜は要注意・・・使っている調味料、食材などで商品として使い物にならなくなったものを、最終的には総菜として加工して再利用しているとか。まあ、あり得そうですね。そうした原料が分からない完成品は、なるべく中国では買わない方が無難です。我が家でもまず買いません。

5.レシートのチェック・・・レジの打ち間違いや、バーコードの値段設定の間違いは日常茶飯事です。とくに、お客の多いスーパーではしっかりと確認したほうがいいです。

6.我が家のウラにあるカルフールも、朝7時半頃から営業していますが、野菜売り場がもっとも賑わっているのは、やはり朝で、夕方にいくと野菜類もしょげてしまって、残り物ばかりです。出来る限り、朝一に買い物にいくのがいいのですが、仕事をしていると無理ですよね。

 とはいえ、きっちりと管理しているスーパーもあり、一概にそうだとは言えませんが、店に入ったときに、店内の雰囲気で分かりそうなものですね。有機野菜にしても、シールを貼ってしまえば有機野菜、と中国の消費者は考えていることもあります。

 日本では考えられないところも考えているのが中国の消費者。逆に、日本で重視されていることは、中国ではどうでもいい、というようなことも多々あります。たとえば、スーパーの商品に、生産者の名前を記すことなんて、まず考えられないでしょうね。きっと、中国の人は、「本当にこの人が作ったの?」と疑うと思います。

 まあ、生産業が乱立し、消費者も雑多な中国。モラルの問題もあり、消費者の警戒心は、今でも大切です。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  

100%ジュース隆盛の裏側で

『健康医学』10月号が届きましたを更新しました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年10月29日

11月6日〜10日まで東京・鹿児島

 うちの中医クリニックのページでもお知らせしておりますが、11月6日〜10日まで、東京・鹿児島に出向くため、休診させていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご了承ください。

 今回は、私が毎月連載を書いている「健康医学」の学術大会で、主催者のご厚意もあり、1時間も講演時間をいただきました。

 うちの中医クリニックでも、肩こりや疲れの解消に使わせてもらっている機械吸引式のカッピング(抜罐)は、今回の会議の主催者が開発されたもので、「バンキー」と呼ばれています。我々が、中医学で伝統的につかっている抜罐法よりも、圧力の調節がやりやすく、日本人だけでなく最近では台湾人や中国人の患者さんにもフアンが多いのです。

 きっと、また多くの先生方や関係者の皆様と交流できると思いますので、今回の日本行きも楽しみです。そうした情報を、また臨床で活用させていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 別件ですが、次の上海奈良県人会は、12月7日に決まりそうです。先日、虹橋の「柚子」で県人会の幹事会を行いました。詳細は後ほど発表します。しかし、県人会で何か話をしてというご依頼。ネタを考えています。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類