2010年11月22日

耐性ウイルス増加の背景に

 土日は中医クリニックの外来で非常に忙しいこともあり、昨日も帰宅して、大河ドラマの「龍馬伝」(ああ、もうすぐ最終回!! ストーリーでも龍馬暗殺まで1ヶ月になりました。)をみて、娘をお風呂に入れると9時半までには寝てしまいました。妻から、娘より寝付きがはやいといつも言われております。
 ここ最近、膏方の処方が増えているのも関係があるかもしれません。膏方の処方は、本当に頭を使います。

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 ところで、私も妻も自宅で料理して食事をし、弁当を持って行っているので、たまに外食にいって、特にあまり質のよくなさそうな肉類を食べると、途端にトイレにいく回数が増えてしまいます。というわけで、肉類はあまり外で食べないようにしています。患者さんでも、焼き肉を食べに行くと下痢をしてしまうという声もよく聞きますので、肉との因果関係は否定できません。

 養殖されている動物の肉の問題で、いま注目されはじめているのが、中国での養殖業での抗生物質濫用の問題です。最近でも、上海市疾病予防コントロールセンターの関係者話で、養殖肉の抗生物質濫用の問題は人間以上に深刻だそうで、その結果、耐性ウイルスや細菌が増えてきているのではないか、ということです。

 それを裏付ける報道もありました。上海のローカル紙『新聞晨報』によるものですが、細菌、サルモレラ菌で耐薬性のものが相次いで検出されていると言うこと。3〜4種類の抗生物質が効かないどころか、最高11種類の抗生物質が効かないものも検出されているようです。

 養殖産業で大量の抗生物質が使われていることは、業界内では暗黙の了解でしょうが、こういった現実をみてみると、怖いものです。道理で、よくない肉類を食べたりすると体調を壊したり、アレルギー反応が出てしまったりするわけです。困ったものですね。

 最近、私も診察することが多くなった中国人の患者さんですが、話を聞くと、本当によく抗生物質を服用されています。子供の抗生物質点滴の回数も半端ではありません。もちろん、必要ならば仕方がないのですが、抗生物質に対する妙な信仰心を感じてしまいますね。

 せっかく世界から注目されている中国の伝統医学があるのですから、もう少しうまく活用してもらいたいものです。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて 今年初めての膏方が出てきましたを更新しました。 

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年11月21日

家電好きにはたまらない「万得城」

 その昔、上海一の目抜き通りだった淮海路にあった「伊勢丹」。私のブログにもちょくちょく登場しましたし、一昔前の上海小姐の人気スポットでした。それが時代の変化とともに店はなくなり、今度はなんと欧州系の巨大家電量販店「万得城(Media Markt)」がOPENし、巷でも結構な話題になっていました。

 そろそろOPEN当初のほとぼりが醒めていそうだったので、じっくりと見に行ってきました。


 

建物は伊勢丹時代とほぼ同じです


 上海の家電量販店で、革命的な変化をもたらしたのは、米国系の「Best Buy」でした。日本では当たり前ですが、買い物かごをさげて家電量販店をまわるという概念は、まだその当時ありませんでした。また、パソコンの周辺機器なども、徐家匯などの「電脳城」にいって、本物か偽物か分からない商品を、店員に言われるままに価格交渉して購入するというスタイルでした。しかし、家電量販店の進出で、消費者が店先で、他社製品と比較しながら買い物できるというスタイルに変化してきました。

 Best Buyの場合、商品を限定しすぎてか、展示されている商品数があまり多くなく、そこが私にとっては不満でした。ところが、今回OPENした「Media Markt」に関しては、かなり強烈な品揃えです。特に、パソコン関係では、上海一ではないでしょうか。大型液晶テレビや、洗濯機なども半端ではないです。

 最上階にはなかなかおしゃれなカフェもあったりして、欧州系の量販店らしいなと思いました。

 こうした家電を見るのが大好きな私なら、1日中籠もっていられそうです。 こういった量販店のビジネスモデルは、日本が強そうにも思ったのですが、なかなか上海に進出してきませんね。ヨドバシカメラやビックカメラぐらいの品揃えの店があれば、無敵だと思うのですが。残念ながら、この「Media Markt」もそこまではいきません。また、BestBuyもやっているポイント制度もありませんでした。

 

 

 さて、私の今回の買い物での戦利品ですが、「PLCアダプタ」です。自宅にある4台のパソコンのネットワークは今や無線LANでいけるのですが、テレビ周りの設備で、ネットに接続すると便利な機器には、無線LANの受信装置がなく、ルーターからダラダラと線を引っ張っていました。

 そこで、コンセントを経由してLANを組めたらと思っていたのですが、なかなか適当な機器が見つからず、上海でずっと探していました。そこで見つけたのが、TP-LINKから出ている「PLCアダプタ」です。中国語では、「电力线以太网适配器」と呼ばれるようです。

 使い方は非常に簡単で、電話回線→ADSL→無線LANルーターと、ここまでは同じですが、その後ルーターからの有線LANを「PLCアダプタ」経由でコンセントにさし、そのまま家の電線を経由して、違う部屋のコンセントにさしてある「PLCアダプタ」に有線LANを接続してネット回線につなげるというものです。設定も殆どいりません。

 おかげで十数メートルあった有線LANのケーブルを外すことができました。娘がウロウロするので、ケーブルを引っかけないか心配だったのでしたが、これで簡単に解決しました。なんか嬉しいです。

 そのほか、結構いろいろなものがありました。以前は、日本に戻って買わないと!と思っていたものが、こっちでも簡単に手に入るようになり、本当に上海は便利になったものだと実感しています。その分、競争はますます激化しおり、小売業者の皆さんは大変ですね。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  


派手な買い物袋でした
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年11月20日

上海外灘・圓明園路の洋館群

 上海の外灘の北側、すなわち外白渡橋周辺エリアは、少し前までは雑多な雰囲気があり、整備される前は行くこともなかったのですが、まだまだ未完成ではありますが、ザ・ペニンシュラ上海(上海半島酒店)の裏側にあたる圓明園路は、今後、一見する価値がある路地に成長しそうな予感です。ちょっくら歩いてきました。

 黄浦江沿いの外灘の洋館建築は、上海のシンボルとして今でも観光客に絶大な人気を誇っていますが、その起源が、実はここの圓明園路周辺エリアであるということを知っている人はあまりいないかもしれません。

 

特に、外灘33号エリア(厳密には中山東一路22号になります)として整備された旧英国領事館あたりは、1937年に建築された様子を見事に修復してありました。現在の、特に外灘エリアの洋館に関して言えば、都市計画は、まさにここから始まったといっても過言ではありません。

 

 その旧英国領事館に隣接するように建っているのが、聯合教会(Union Church)
です。中国語では、「聯合教堂」と呼んでいるようですが、1866年に建設されました。残念ながら、2007年1月24日に全焼してしまいました。このニュースは、今でもはっきりと覚えています。
 
 その当時、やっとこの教会の歴史的意義について認識されはじめていて、そろそろ修復に取りかかろうとしている時期でした。1949年以降、なんと工場の事務所が教会のなかに入っていて、全く修理もされず、ボロボロの状態で使われていたのには驚きました。
 
 

 そのほか、ザ・ペニンシュラ上海ホテルと向かい合うようにして、8棟の洋館が立ち並んでいます。道路も花崗岩敷に変えられ、結構いい感じに仕上がってきています。洋館の1階はテナントになるようですが、どういうお店が入ってくるのか楽しみですね。

 成熟した、いい街になってくれることを期待します。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類