2010年11月01日

炮仗面

中国最強の拉麺店は?と聞かれたら、私は絶対「蘭州拉麺」と答えることにしているのですが、このラーメンのすごいところは、中国全国どこに行っても食べられるという点です。もちろん、営業形態は違いますが、どの店もメニューも看板もそっくり。究極の標準化なのかもしれません。

 回族向けのメニューなので、ビールなどのアルコールは禁止ですが、値段もお手頃なため、上海でも大衆食堂としては定番です。

 私も、夏になったら冷麺、それ以外の時期は野菜たっぷりの「新疆伴麺」を時々たべに行きますが、寒くなったら是非試したいのが炮仗面です。新疆伴麺に匹敵するぐらい具だくさんのお値打ちラーメンです。

 炮仗とは、回族では爆竹のことを指すそうで、麺もいつものラーメンと違って太めでかつ短いのが特徴。結構歯ごたえがあります。

 中には、チンゲンサイやトマトなど定番の野菜意外に、春雨も少々はいっていて、もちろん小さいですが牛肉も入っています。

 味付けは決して辛くはありませんが、結構スパイスが効いており、体が温もります。ぜひ本場で食べてみたいものですね。

 伴麺との違いは、その料理方法にあり、麺を湯がくと、そのまま麺だけお皿に出てきて、上にかける具が別々になっているのが伴麺であるのに対して、炮仗麺では麺を湯がいたあと、さらに具と一緒に炒めます。こう書くと、何となく焼きそばっぽく感じますが、出てくるものは全く違います。野菜の水分がけっこうジューシーで、これまた美味しい。

 もっと寒くなったらまた行ってこよう。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類