黄浦江沿いの外灘の洋館建築は、上海のシンボルとして今でも観光客に絶大な人気を誇っていますが、その起源が、実はここの圓明園路周辺エリアであるということを知っている人はあまりいないかもしれません。
特に、外灘33号エリア(厳密には中山東一路22号になります)として整備された旧英国領事館あたりは、1937年に建築された様子を見事に修復してありました。現在の、特に外灘エリアの洋館に関して言えば、都市計画は、まさにここから始まったといっても過言ではありません。
その旧英国領事館に隣接するように建っているのが、聯合教会(Union Church)
です。中国語では、「聯合教堂」と呼んでいるようですが、1866年に建設されました。残念ながら、2007年1月24日に全焼してしまいました。このニュースは、今でもはっきりと覚えています。
その当時、やっとこの教会の歴史的意義について認識されはじめていて、そろそろ修復に取りかかろうとしている時期でした。1949年以降、なんと工場の事務所が教会のなかに入っていて、全く修理もされず、ボロボロの状態で使われていたのには驚きました。
そのほか、ザ・ペニンシュラ上海ホテルと向かい合うようにして、8棟の洋館が立ち並んでいます。道路も花崗岩敷に変えられ、結構いい感じに仕上がってきています。洋館の1階はテナントになるようですが、どういうお店が入ってくるのか楽しみですね。
成熟した、いい街になってくれることを期待します。
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