ここ最近、膏方の処方が増えているのも関係があるかもしれません。膏方の処方は、本当に頭を使います。
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ところで、私も妻も自宅で料理して食事をし、弁当を持って行っているので、たまに外食にいって、特にあまり質のよくなさそうな肉類を食べると、途端にトイレにいく回数が増えてしまいます。というわけで、肉類はあまり外で食べないようにしています。患者さんでも、焼き肉を食べに行くと下痢をしてしまうという声もよく聞きますので、肉との因果関係は否定できません。
養殖されている動物の肉の問題で、いま注目されはじめているのが、中国での養殖業での抗生物質濫用の問題です。最近でも、上海市疾病予防コントロールセンターの関係者話で、養殖肉の抗生物質濫用の問題は人間以上に深刻だそうで、その結果、耐性ウイルスや細菌が増えてきているのではないか、ということです。
それを裏付ける報道もありました。上海のローカル紙『新聞晨報』によるものですが、細菌、サルモレラ菌で耐薬性のものが相次いで検出されていると言うこと。3〜4種類の抗生物質が効かないどころか、最高11種類の抗生物質が効かないものも検出されているようです。
養殖産業で大量の抗生物質が使われていることは、業界内では暗黙の了解でしょうが、こういった現実をみてみると、怖いものです。道理で、よくない肉類を食べたりすると体調を壊したり、アレルギー反応が出てしまったりするわけです。困ったものですね。
最近、私も診察することが多くなった中国人の患者さんですが、話を聞くと、本当によく抗生物質を服用されています。子供の抗生物質点滴の回数も半端ではありません。もちろん、必要ならば仕方がないのですが、抗生物質に対する妙な信仰心を感じてしまいますね。
せっかく世界から注目されている中国の伝統医学があるのですから、もう少しうまく活用してもらいたいものです。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて 今年初めての膏方が出てきましたを更新しました。