すっきりと晴れる日が最近の上海にはほとんどありません。晴れていても、空気中の汚染物質がしっかりと拡散されておらず、長江デルタエリア全体てきに黄砂やスモッグの影響を受けているようです。
23日に杭州にいましたが、杭州でも西湖からの景色はご覧の通り。すっきりしません。
今年の11月の上海の大気汚染の状況は、過去5年間で最悪とのこと。その影響で、子供の咳や肺炎、喘息など呼吸器疾患を再発する人が多いです。うちの中医クリニックの患者さんでも、中国人・台湾人・日本人、大人・子供にかかわらず喉を痛めている人が多いです。
妻のローカル病院でも、やはり呼吸器疾患が多いようで、上海市全体での傾向です。
ところで、上海市の天気予報で汚染度について「軽度の汚染」などの表現が使われていますが、一応、人間の体に対しての影響を示す基準があるみたいです。
大気の状況が優良のときは、特に問題ありません。平常どおりに活動できます。軽度の汚染になった場合は、体調の良くない人は多少症状が悪化し、正常な人でも違和感を感じる程度でる。これが中度の汚染になると、循環器系や呼吸器系に問題がある人は、症状の悪化が顕著になり、少し体を動かしても調子がよくないです。また健康な人でも咳などの反応が出てきます。重度の汚染の場合は、健康な人・体調の良くない人双方で明らかな症状がでてきますので、要注意ということです。
ここ最近、内蒙古などの黄砂が上海に南下しやすい状況になっているため、「軽度の汚染」状態になっていることが多いようです。天気予報で発表されています。
空気の良くないときは、激しい運動を避け、マスクなどをすることも大切です。呼吸器疾患を持っている人は、あまり外出しないことも大切です。
もちろん、家に戻ったときの手洗いや可能なら鼻のお掃除もしたいところ。大気汚染が続くとき、鼻の分泌物も増えます。
そういえば、我が家も数台空気清浄機を使っていますが、フイルターの交換をそろそろしないと。忘れてしまうんですね。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
浙江省杭州の胡慶余堂中医薬局を更新しました。