上海人に限らず、中国各地からカンボジアへ観光に訪れていて、はっきり言って、中国人(大陸人)に会わないことはまずありません。シャムリアップでは、中華料理の店も多数有り、日本人観光客の団体ツアーも、中華料理を食べていることが多いようです。
街を行く車を見ていると、圧倒的にトヨタの車が多く、カムリかレクサスをよく見かけます。右ハンドルの日本からの中古車も、観光客の輸送に大活躍しています。バスは、現代など韓国のモノが多い中、ぼちぼちおなじみの中国のHIGERバスを見かけるようになっています。
中国とカンボジアは、非常に関係が深く、アンコールワットにその跡を見ることができますが、中国マネーも動き出しているようです。
シャムリアップで賭博場を経営しているという華僑に会いましたが、ここ1-2年の間に、大陸からアンコールワットにくる中国人観光客が激増、彼らをとりまく経済環境も変わってきたそうです。ただ、中国国内同様、人間関係とコネが物言う社会のようで、根っこをしっかりと押さえておく必要があるみたいです。
確かに、アンコールワットでは人民元が使えてしまう観光地も多いですし、中国人の観光における消費はすごい。そして、温州の不動産投資ツアーは、このカンボジアにまで進出しているようで、不動産を買ってはお金を稼いでいると言っていました。
物乞いの子供たちも、中国語を上手に操ります。もちろん、売店のおばちゃんも大丈夫で、元々華僑系の住民が多いだけに、中国語がこのカンボジアで急速に普及しているように思います。
白物家電や液晶テレビは圧倒的に中国ブランドが主流です。「美的」の空調など、至る所で見つけました。自動車などでは日本製が優位ですが、うやうやしているとこれもいつかは変わるのではないでしょうか。
写真撮影している観光客 現地華僑の話では、かなりカンボジア人の生活も豊かになってきており、併せて貧富の差が広がってきているということでした。
ムリもないでしょう。観光で成功した人たちが、いろいろビジネスに手を広げてきているみたいです。
ただ、インフラの整備はまだまだで、電力不足も深刻です。もちろん、外国人観光客が多く宿泊するようなホテルでは停電はありませんが、まだまだ停電が多く発生し、多くのホテルは自家発電装置を設置して補っているとのこと。また、街灯も電気節約のために、片側の街灯をつけたら、もう片側は次の日、のようにローテンションしているところもあると聞きました。
シャムリアップにいる限り、人はものすごく親切だし、笑顔がいいです。少なくとも、中国の観光地にいるようながめつさは感じません。(たぶん、値段はかなりだまされていると思いますが。。。)
びっくりしたのが、信号の数がものすごく少ないのに、中国のようにクラクションを鳴らす車がほとんどありません。住民自体が穏やかなのだと思いますし、渋滞していてもちゃんと順番通りに車を進ませていました。
どう見ても、中国ではセカセカしすぎていますよね。中国人というのはアジアの中でも少し異質なのかもしれません。それでいて、人口が多いからすこし厄介ですね。

ところで、今回のカンボジア滞在で、多くの上海人に知り合いました。中国語は便利なものです。
そこに、いわゆる若い世代の富裕層の旅に対する楽しみ方を垣間見ました。
いま、海外旅行に出かけている世代は、30-40代と60代以上に分かれています。とくに、私と同じぐらいの30-40代はアジア・アフリカ・ヨーロッパなどを自由に飛び回っています。
従来の観光地を詰め込んだツア-から、時間的余裕を求めるツアーに変わりつつあります。特に、海外旅行に慣れてきた世代でもあり、ますます多様化が求められるでしょう。そして、物品やサービスの購入にはお金を惜しまないが、質に対してはかなり厳しい目をもってきているように思います。
60代以上になってくると、社会的身分がある人が多く、高級ホテルに宿泊しながら、結構ゴージャスに旅しているようです。そして、孫や子供を連れて、どん欲にいろいろな場所を訪れています。
世界中、どこにでもいる中国人。
彼らは自分たち独自のスタイルを持っており、かなりマイペースです。
彼らの海外旅行ブームでその流はこれからもますます続くことでしょう。世界の観光地が中国人に埋め尽くされる日は、そう遠くないと思います。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00|
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