2010年12月03日

再び中国館へ

 上海万博期間中、何回も訪れた上海万博の中国館。

 予約券をがんばって獲得して入ったこともあるし、団体客の一員として入ったこともあるし、VIPとして裏門からはいったこともあるし、入り方は毎回いろいろですが、今回はまた違う入り口から入ることになりました。

 12月1日から、上海万博の中国館が再度OPENしました。もう何回も行っているのだから、行く必要ないでしょう?と言われるのですが、やっぱり行ってみたかった。

残骸があちこちに


 入場料は20元です。地下鉄8号線・7号線の耀華路駅からアクセスするのが便利なのですが、駅コンコースからダフ屋が出現しました。「2時間はまたないといけないよ〜」とか言いつつ、チケットをちらつかせますが、全然そんなことはありません。普通にチケットは買えます。窓口も10ぐらいはあったのではないかと思います。

 ただし、入り口では入場制限と安全チェックをしているので、ここで30分ぐらい待たされました。



 

撤去会場を見下ろす人たち


 展示は、上海万博当初と変わらないということでしたが、まったくその通りでした。ただ、1階には中国館の万博期間中の回顧展がありました。ほんのすこしの前のことなのに。なんとも懐かしい気分になりますね。

 12階まで上るエレベーターでも、前で10分ぐらい待たされましたが、万博のころと比べると楽ちんです。入場している人の面々を見てみると、地方からの観光客が多かったように思います。ツアー客も少なくありません。

 日本人らしき人はほとんど見ませんでしたが、西洋人はちらほらいました。

 入ってすぐにある映画も、そのままでした。実は、この映画にはいくつかバージョンがあって、あの四川省大地震のバージョンが感動的で、もう一度見たかったのですが、今回も結局「和諧中国」バージョンでした。

 でも、なんかこの映画好きです。90年代の私の体験した中国を回顧し、政府のプロパガンダが丸出しで、一種の教育的フイルムなのですが、でもそれがあまりにも単純明快で、単に見るだけだったらなんか気持ちいい。右肩上がりの経済だからこそ、できるワザなのでしょうね。
 そう、このフイルムには我が浦東の世紀公園もちゃんとあったりして、きれいに撮影されていました。

 でも、結局、中国館を中国館だけ見に行くのは、すこし拍子抜けでした。 
 万博というのは、他のパビリオンと一体となって、初めて気分が盛り上がるのだと。そんな中でも、何回も会場に足を運んで、そして家族とも何回もいって、この万博会場には私自身も結構思い入れがあります。
 印象的だったのは、5月に娘といった万博の写真と、10月の時の写真を比べると、その違いが歴然として驚きます。半年というのは、子供を大きく成長させました。

 同じように思っている中国の人たちも少なくないと思います。その証拠に、中国館から見える万博会場の撤去作業を、まじまじと見ている人が多かったです。あの日本館も、かなり屋根のパネルが撤去されていました。

 私自身、中国館に今行きたかった理由の一つに、撤去作業がどうなっているのかを見てみたかったからです。上から見ていると、建設作業以上に大変な作業のように思えました。リサイクルもしなければいけませんので、手間がかかっていることでしょう。 
 
 中国館を万博期間中に見過ごした皆さん、この機会にぜひ行ってみてください。脳裏に焼きついたあの風景がよみがえるかも。

中国ブログランキングへ

「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  

鼻炎・咳のちょっとした対策を更新しました。

相変わらずスタンプは人気です
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類