2007年にラーメンの一風堂、河原社長とラーメン取材に出かけたときは、ここにあるように、西安にいる私の妻の親戚にお世話になり、臊子面と初めてご対面し、その味に感激しました。
2010年も5月に学会で西安を訪れているのですが、朝食に食べたたっぷりの羊肉で作った肉夹馍は旨かった!
こうした本場の味を、上海で味わえないか?と思って調べていたら、浦東新区の陸家嘴エリアの端にありました。
「西安5号」という、本当に庶民的な街の食堂といった感じなのですが、出てくる西安の麺類はかなり本物です。
ご飯を食べない西安では、麺類が主食です。バラエティー豊富な麺類のなかで、私がぜひ食べてみたかったのが臊子麺。ニラに豆腐にエノキ。ネギなどを千切りにして、紅油を浮かべて食べる麺なのですが、ほんのりとした辛さに、酢の酸っぱさが効いて、独特の風味を出しています。酢は、もちろんあの黒酢ですが、うまみを引き立てているんですね。
2007年に西安で案内してもらった妻のおじさんは、今年病気で急死してしまいましたが、そのとき彼が作ってくれた臊子麺をふと思い出してしまいました。
「馍」と呼ばれるパンに牛肉や豚肉、羊肉を挟む「肉夹馍」も西安の地元のB級グルメで、朝食によく食べられます。
この「西安5号」のお店にはちゃんとありました。ほっかほかの馍は、皮がパリパリで中がふっくらしているのですが、それが中の肉汁とミックスされて、口の中に広がります。
今日は娘も連れて行ったのですが、この馍をほおばっていました。
そのほかに夏お馴染みの涼皮や涼粉なども、ちゃんとしたお店で食べることができます。妻は、冬ということもあり、「羊肉湯」を注文していました。これに、あの馍を浸けて食べると、また旨いんです。
我が家から自転車でも行けないこともないので、西安の麺が食べたくなったら、訪れてみようと思います。値段も殆どが10元以下ととてもお手頃なので、近くに勤めるサラリーマンやOLで賑わっていました。
【データ】
西安五号
住所:上海市浦東新区南泉北路51号(浦東大道寄り)
電話:021-58406648
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