2010年12月09日

米国は中国の新幹線なの?!

 ここ最近、中国の新聞で大きく報道されているのが、中国の高速鉄道が営業列車では世界最速時速486.1キロを記録したというニュース。さらに、昨日の新聞では、中国の新幹線がアメリカの市場に正式に入り込むことが決まったと報道しています。

 JR東海なども、一時、N700系をアメリカに売り込むといった話があったようですが、中国は先を越したのでしょうか?少なくとも、日本のマスコミはこの件ではまだ黙っていますよね。

 12月7日にGEと中国南車(CRH列車を作っている会社)が、アメリカに双方が出資して資本金5000万米ドルの会社を設立した旨。その背景には、2009年11月に中国鉄道部とGEが結んだ鉄道分野での戦略的合作を行うといった趣旨の取り決めがあったらしい。
 さらに、中国南車のトップが、中国はすでに豊富な高速鉄道に対する技術と経験を持っている、とコメントされていました。確かに、2007年頃から本格的にネットワークを拡張してきた中国の高速鉄道は、その発展スピードがすごい。想像を絶するスピードで、あっという間に高架ができてしまい、列車がビュンビュン走っています。夜行新幹線まで作ってしまいました。「はやて」にそっくりな列車ですが。

 で、さらにこちらの報道を見てみると、中国とアメリカが開発した高速列車が、近い将来にフロリダとカリフオルニアを結ぶ高速鉄道を走るということ。そして、アメリカの高速鉄道産業を育成するための技術提供までしてしまうことらしい。

 中国という国では、以前から何でもやったものが勝ちといった風潮が強いように思います。周りから何を言われようとも、莫大なマネーをちらちらさせて、相手をその気にさせてしまう。しかも、戦略的にはかなりしたたか。

  さあ、日本はどうする?

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類