2010年12月25日

上海の高級たこ焼き路線「くくる」や「大阪たこやき」

  12月24日に、徐家匯の徐家匯公園の真向かい、徐家匯国際大厦の目の前に大阪道頓堀のたこ焼き屋「くくる」(中国名:酷酷璐)がOPENしました。日本のマスコミでも大きく報道されたのでご存じの方も多いはず。あの上海万博で1時間を越える行列を作ってしまったたこ焼き屋さんです。

 大阪生まれの1人として、行ってみたかった!私も、上海万博の時に妻や娘の食べさせたくて並んだことがあるのですが、あまりにも長い行列に断念し、「わざわざ上海で食べるよりも、家族で大阪に行ったときに食べたらいいじゃん」と、まあ、「酸っぱいブドウ」の心境で見ておりました。

 ところが、徐家匯にできたというニュースをみると、日本のマスコミの騒ぎようにも興味を引かれ、行ってきました。

 

上海のたこ焼き屋「くくる」


 場所と言えば、本当に公園の真向かいに位置し、肇嘉浜路の大通りに面したところにありました。すぐ分かります。タコのシンボルマークも一目瞭然です。

 OPENして2日目、しかも週末と言うこともありかなりの行列です。私が行ったときも、寒空の中、15分は待たされました。さすがに日本人は私ぐらいでしたが、上海っ子たちはしっかりと並んでいます。あの「万博のたこ焼き・・・」といえば、地元でも多くの人が知っています。

 値段はというと、一番安い普通のたこ焼きで6個20元!安くないですよ〜。上海在住者の物価感覚からすると、20元使えば結構タクシーで色々なところを移動できますし、コンビニのおにぎりなら5個ぐらい買えてしまいます。一番高いベーコン・チーズたこ焼きで8個30元でした。ちなみに、おでんや焼きそばといったメニューもあり、海鮮焼きそばはMで20元、Lで28元でした。

 大阪のB級グルメが、こっちではちょっとした高級メニューになっております。

 残念ながら、店周辺に坐って食べるスペースがあまりないため、さすがの私も立ちながら熱々をほおばることができず、仕方なくうちの中医クリニック(歩いて15分ほど)まで持って帰って食べることにしました。

 さてさて、お味ですが。。。ちゃんとタコが入っていますし、たっぷりと鰹節もかけられていました。一昔前、鰹節はものすごく高い食材で、私も日本から空輸していたこともあったのですが、さすがに20元も払うたこ焼きとなると、ちゃんとかかっています。5元前後で売られている「なんちゃってたこ焼き」との違いなのでしょうね。

 ただ、食べるまで15分も時間がたってしまってので、さすがに一番外の皮はフニャフニャになってしまいました。でも、十分な大きさがあるので、ボリューム感はそれなりにありました。熱々を食べたら、きっともっと美味しかったのでしょうね。

 たこ焼きと言えばもう一軒。浦東の陸家嘴のIFC(上海国金中心)の地下にある、「大阪たこやき」というお店もたこ焼きや焼きそばの高級路線のお店ですね。この2つを注文すると、軽く50元ぐらいしてしまいますから。この値段だったら、日本料理屋で普通に定食を食べることができます。

 ここでは、ちゃんと店の裏の食べるスペースがあるので、熱々を楽しむことができます。ぬるくなったたこ焼きは許せません!

 たこ焼きはすこし小ぶりですが、ここでもタコや鰹節はちゃんとあったし、美味しくいただけました。妻や娘にも好評。場所的にも探しにくいですが、それでもしっかりと賑わっていました。美味しいたこ焼き自体が人気なのでしょうか。

 IFCの地下街では、イカ焼きのチェーン店「みなせん」も行列ができていました。



 しかし、上海でもたこ焼き(章魚丸子)ということばが定着しましたね。たこ焼き相場も、今までの1人前5元から一気に20元前後にあがっています。

 このまま一時的な人気で終わってしまうのか、それともあの伝説の「味千ラーメン」のような持続的な発展を続けることができるのか、楽しみです。

 そして、たこ焼きの次には、お好み焼きブームでも起きてくれたら、関西人の私としても嬉しいのですが。

 日本のB級グルメ、上海でいま「高級路線」が熱いです。

【データ】
・「道頓堀 くくる」上海市徐家匯区肇嘉浜路1033号 徐家匯国際大厦
・「大阪たこやき」 上海市浦東新区世紀大道8号 国金センター(IFC)地下

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上は「大阪たこやき」、下はイカ焼きの「みなせん」の行列
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類