2011年02月28日

5リットルの油がきた

 先週土曜日、ドアのベルがなったのであけてみると、なんと宅配屋さん。

 大きな食用油をさげてやってきました。

 どこからきた油なのか、最初はすぐには検討がつかなかったのだけど、よく考えたらこちらのローカル新聞を1年前払いで購読したときの景品だったのです。ちゃっかりものの妻が、応募していて、それが今日届けられました。

 しかしですねえ。

 この油のボトルがでかい。5リットルもあります。

 我が家では到底使い切ることができないので、おそらく親戚かどこかの家で使われることになると思いますが、ここから分かるように、中国の家庭での油の消費量は並ではありません。

 スーパーに山のように並んでいるこの5リットルの油ボトルが店先から消えたとき、いよいよ本当に上海市民も健康嗜好になったと言えるだと思います。

 ちなみに、指を出しているのは娘です。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
3月18日の第1回中医ミニサロン あと6名で定員です。お早めにどうぞ。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年02月27日

ガラパゴスにならないためにも

 26日は上海での古くからの大親友の一人、W弁護士の新居をご訪問させていただきました。中国の地方ご出身ですが、上海での戸籍もとっくに取得され、日本語もペラペラということもあり、日中ビジネスの世界では大活躍されている方です。

 まさに最近の富裕層の家庭をモデルにしたようなマンションでした。立派な子供部屋に、5星ホテルを彷彿させるような寝室、どことなくヨーロピアン感覚のリビンなど、W弁護士の人柄があふれて出るような暖かい空間が広がっていました。いまや、上海でも床暖房は急速に普及していますし、リビングに置いてあった50インチ程度の巨大液晶テレビも印象的でした。電気設備はすごいものです。

 一昔前と比較すると、今の上海人の生活は確実に物質的に豊かになってきています。私が大学生のころ、日本にはこんな先進的な家電があり云々といったことが話題になりましたが、そういったものは今や上海でも当たり前。物質的要求というのは、上海の進化とともにごく当たり前に手に入れることができるようになりました。

 これは、日中間の交流を考える上でも、一つのポイントでもあると思います。

 日本と中国の関係を考えたとき、あまり中国に関係を持っていない日本人からすると、日本は進んでいる、中国は遅れているといった先入観をもっていることが少なくありません。なんか非常にたちの悪い国と思っている人も多いはず。

 それが、物質的な要求のレベルの違いで、外から見ても差が明らかな場合には、特に大きな問題になっていませんでした。距離感が必然的にできていたからです。ところが、物質面での日本の優位性が薄れてきて、さらに科学技術の差が縮まってきたときに、我々はどのように中国と向かい合うべきなのか、今後難しい局面にたたされてくると思います。こうした接近戦には我々日本人は弱い。そして自分たちだけで完結させることができなくなってくるはずです。

 ひょっとしたら、今後見た目では中国のほうが進んでしまった、ということもどんどん出てくるハズです。そのとき、我々はどういう態度で中国に向かうべきなのか?しっかりと戦略を立てなければなりません。

 ただ、海外生活が長い私たちからすると、そうした比較や距離感は非常にナンセンスであることにもすぐ気づくと思います。結局、日本人とか中国人とか欧米人とか。。。というよなくくり方の意味はなく、感覚的には、ご近所のお隣さんと同じぐらいの感覚が必要なんだと思いますし、実際皆さんもそうなっておられると思います。

 日本人の中には、中国が好きだからここに来ている人もおれば、仕事で正直イヤイヤで来ている人もいますし、単に家族が来たから、という理由で来られている方もおられます。
 でも、どんな理由であるにしろ、中国の人たちからみれば、中国にいる日本人には変わりなく、いわば異人です。我々はやはりその意識をつねに持っておく必要があると思います。 

 そして、中国という社会に身を置く以上、日本人だけで何事も完結させることは難しく、どこかに必ず中国の人々とのつながりがでてきます。それを排除させることはできません。中国語が聞こえてきて当たり前なのです。

 どこかの首相が「平成の開国」とかいっておりましたが、政治家が言うまでもなく、猛烈なスピードで日本の開国は進んでいます。そんななかで、近隣諸国の人たちとどうつきあうのか、海外にいる我々から率先していろいろ考えなければなりません。

 波に乗り遅れたら、日本はわずかな資源も食い荒らされてしまい、本当にガラパゴスになってしまうのです。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
第1回中医ミニサロン(IN上海)は、あと9人程度で定員になります。お早めにお申し込みください。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年02月25日

第1回中医ミニサロン(上海)のお知らせ

 上海では、私も台湾人や中国人を対象に行ってきた中国語で中医学普及のためのミニサロンですが、今回は初めて日本人向けに日本語で私がお話しすることにしました。

 中医学的要素をたっぷりと盛り込んで、第1回目のテーマは「中医学的鼻炎対策」を取りあげてみました。日本ではもうすぐスギ花粉の季節です。私自身も花粉症持ちで、自分自身でいろいろ対策を行っています。(それでも毎年3月はじめの日本出張は戦々恐々しているのですが。)

 上海では、日本のようなスギ花粉による症状は殆ど出てきませんが、それでも在上海日本人の多くは、この時期の日本への出張は避けられません。また、上海ではその他の植物の花粉による症状も見受けられます。

 鼻炎のことを、中医学では「鼻鼽(びきゅう)」と呼びます。中国の病院でも中医耳鼻咽喉科で非常によくみられる症状です。日本では体質改善で漢方などがよく使われていますが、実際どうすればいいのか、私自身の体験を踏まえながらご紹介します。今回は中医学の普及が目的ですので、人数も15人限定にし、参加費は無料です。(たくさん来て頂きたいのですが、場所が狭くて。。。。)

主なテーマ
1. 上海でのアレルギーの実態
2. 中医学で考える体質の問題
3. 春を迎えるのにあたって養生訓 
4. 中医学的鼻炎対策 など。

時間:2011年3月18日(金曜日)10時30分より1時間程度を予定。
場所:上海鼎瀚中医クリニック2階待合室サロン(虹橋路618号)
使用言語:日本語
参加対象:中医学に関心のある方
参加費:無料 (皆さんとお話できるようにサロン形式を考えていますので、15名限定です。中医学が体験できるプレゼントつき。)

事前申し込みはinfo@mdfujita.jp (藤田)までどうぞ。
お気軽にお越し下さい。

写真は私専用の2011年度の鼻炎対策用煎じ薬です。予想以上に味はよかった。。。。


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
六味地黄丸と精子の質・男性不妊の治療でを更新しました。
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