2011年04月19日

ご当地麺

【連絡】・4月24日と28日に安全・防災セミナーを開催しますが、28日は定員に達しましたので応募を締め切りました。24日はまだ若干席がありますのでお早めにどうぞ。

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 雲南省の麺といえば、真っ先に「米線」を思い出します。

 有名なのは、いろいろなトッピングをかけて食べる「過橋米線」なのですが、それ以外にも様々な米線があり、昆明市内にはたくさんお店が出ています。私が宿泊したホテルでも、朝食のビュッフエにもしっかりと米線スタンドが出ておりました。



ホテルで頂いた米線


 ただ、今回雲南省で食べたお米はどこも美味しくなかった。これは、昆明の地元に人たちも、お米は美味しくないと認めています。標高が多少高いために沸点が下がり、お米が美味しくたけないとかいろいろな説を伺っていますが、だからこそ米で作った麺、米線が広く普及したのだと私は考えています。

 そこで、お土産に市内のウオルマートを散策したら、いろいろ米線の即席麺が売られていました。これぞ、まさにご当地麺です。上海ではあまり手に入らないので、思わず購入してみました。

様々な種類の米線即席麺


 その中の一つ、「三七鶏」を賞味。

 三七とは、日本でも健康食品としてブームにもなった中医薬(漢方薬)で、田七とも書き、雲南省の特産品です。これを粉にして調味料として使っているようです。

 しかし、今回昆明市内で三七を物色していたのですが、1グラム1元程度しており、かなり値段が上がっています。お土産に買おうと思ったのですが、断念。

 生薬の三七は血の巡りを改善し、さらに痛み止めと止血作用があるという優れもの。活血作用と止血作用を両方持っている生薬は、意外とありません。

 通常は、粉にして頓服します。止血作用があるところから、こちら中国では内服として潰瘍性大腸炎の治療にも使われたりします。さらに、外用では鼻血など出血の治療や、打撲など外傷の腫れの治療にも使います。最近では高脂血症や肝臓病、さらに前立腺肥大、胃潰瘍などの消化器系疾患の出血にも使われるようになりました。抗酸化作用やアンチエイジング対策にもいいとかいろいろな研究が出ています。

 さておき、米線の即席麺は熱湯をかけて3分では食べられません。なんと、9分もかかるということ。一度、9分間お湯をかけた後、そのお湯を捨て、さらにお湯を足してスープにすると完成と、結構手間がかかるやり方でした。

 味は決してわるくはありません。少なくとも、昆明のウオルマートで売られていた、中国式のパン類などに比較すると、ぐっと美味です。

 日本では米粉でパンをつくることがはやっているそうですが、米線も悪くないですよ。

ちょっとヘルシーな感じもします


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年04月18日

ここは雲南省昆明おすすめのホテルだと思います

【連絡】・4月24日と28日に安全・防災セミナーを開催します。
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 ふう〜、やっとブログが書ける体制になりました。

 今晩で、雲南省昆明は最終日となります。元気にしております。雲南省は、気候も気分もすでに東南アジアですね。まだからっとしたさわやかな気候がいい感じです。

 たった3日間の日程でしたら、1日1日が驚くほど長く感じました。こういうときは、1日がとてつもなく充実していて、体全体で中医学の世界を勉強できたと言った感じです。

 ところで、世界中医薬学会聯合会の会場となり、学会指定の宿泊場所となったホテル「昆明グリーンレイクホテル(昆明翠湖賓館)」は、なかなかよかったです。3日間宿泊させてもらいましたが、昆明の5星ホテルも、立派なレベルになったと思います。



 



 このホテルは、翠湖と呼ばれる湖の湖畔にあります。それほど大きな湖ではないのですが、ちょっとした飲食店街などもあり、昆明市内でもマンション価格が高いエリアだそうで、1平米2万元ぐらいすると聞きました。

 客室はかなり重厚な作りでした。

 このレベルならトイレにウオッシュレットがあれば満点なのですが、それでも風呂場に液晶テレビがあったし、壁の絵がスピーカーになっていたのも驚き。浴槽は深いのでしっかりとお風呂に入れました。液晶テレビはソニーで、ドアにある覗き窓もなんと液晶でした。羽布団はフワフワで寝やすかった。もちろん、水道水は濁っていませんでした。

 上海の自宅では、畳に布団を敷いて寝ているので、こういうフワフワベッドや枕は慣れないのですが、なんかよく眠れた気分にはなります。

 ただ、会議やその後の討論で、連日早く寝られなかったのがちょっと残念でした。すこし寝不足気味。

 こういった会議で、やっぱり楽しみなのが食事。いろいろな専門家と意見交換できるからです。
 ホテルの朝・昼・夜のビュッフエもそこそこ変化があり、1日目夜の歓迎パーティーの食事も、丁寧に調理されていてよかったです。8さすがに3日目はビュッフエも飽きてしまいましたが。。。。)

 今回の会議では、国際会議の形式で、世界各国から専門家が集まってきているので、食事のバリエーションとしてはまずいい選択だったと思います。ホスト役だった、雲南中医学院のスタッフの皆様の暖かいおもてなしに、心から感謝いたします。



 明日はまた移動もありバタバタするので、詳しいことは後日書きます。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年04月17日

イ族(彝族)の踊り

【連絡】・4月24日と28日に安全・防災セミナーを開催しますが、28日は定員に達しましたので応募を締め切りました。24日はまだ席があります。
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 少数民族がたくさんいる雲南省。

 中国の伝統医学をしている私にとって、中医学とも密接に関係がある少数民族の医療はかなり参考になります。あの有名な雲南白薬も、元はといえば少数民族の処方に繋がってくるようです。

 昆明で宿泊したホテルの前にある湖、「翠湖」は、湖を中心に市民の憩いの場所になっているのですが、夜に散策するといろいろな踊りを練習している人たちのグループに出会いました。いずれも、拡声器で音楽をガンガンならして、年齢や性別の違いを超えて、楽しんでいました。

 その中で、ひときわ変わっていたのが、写真のイ族(彝族)の踊り。

 電車ごっこをしているように、一人のあとに、また一人と繋がっていき、ムカデ競争のように長い列が作られていく踊りで、ステップを楽しみながら軽快に踊っていました。

 

 さて、この昆明ですが、大変な車社会となりつつあり、朝夕の渋滞は半端ではありません。
 話によると、昆明では2.5人に1人がマイカーを持っていて、マイカー所有率は中国でも突出しているのだそうです。確かに、公共交通の整備が遅れていて、地下鉄もまだありません。地下鉄が開通するのが2012年頃と言っていましたから、もうしばらく先です。

 ただ、上海で生活していると、この昆明の街のスローリズムな生活は結構魅力的にも映ります。

 知り合った雲南中医学院の学生で、今回の会議のボランティアに出ていた大学院生は、穏やかな気候に魅せられて昆明にやってきたと言っていました。ところが、タクシーの運転手によると、地球温暖化の影響もあり、昨今の昆明は極端に雨がすくないとのこと。街全体がなんとなくホコリっぽかったのと関係があるのかもしれません。



子供を背負っているお母さんのおんぶひもが気になりました


 イメージ的には、今の昆明は上海の15〜20年ぐらい前のような感じです。まだまだこれから発展するぞ!といった意気込みを感じます。中国国内にはこうした街がまだごろごろしており、中国経済を強く牽引しているのだと思います。

 ただ、フェラーリ-やBMWなどのスポーツカーをよく見かけました。所得の不均衡は、こうした地方都市にも大きな影を落としているように思います。

 雲南省までくると、ベトナムやカンボジア、ラオス、ミャンマーなどの東南アジア諸国とは目と鼻の先。世界地図を中国の南から見ると、結構興味深いものです。大陸で繋がっている国境というのは、島国にいる我々日本人からすると、不思議な感覚に思えてしまいます。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類