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雲南省の麺といえば、真っ先に「米線」を思い出します。
有名なのは、いろいろなトッピングをかけて食べる「過橋米線」なのですが、それ以外にも様々な米線があり、昆明市内にはたくさんお店が出ています。私が宿泊したホテルでも、朝食のビュッフエにもしっかりと米線スタンドが出ておりました。
ただ、今回雲南省で食べたお米はどこも美味しくなかった。これは、昆明の地元に人たちも、お米は美味しくないと認めています。標高が多少高いために沸点が下がり、お米が美味しくたけないとかいろいろな説を伺っていますが、だからこそ米で作った麺、米線が広く普及したのだと私は考えています。
そこで、お土産に市内のウオルマートを散策したら、いろいろ米線の即席麺が売られていました。これぞ、まさにご当地麺です。上海ではあまり手に入らないので、思わず購入してみました。
その中の一つ、「三七鶏」を賞味。
三七とは、日本でも健康食品としてブームにもなった中医薬(漢方薬)で、田七とも書き、雲南省の特産品です。これを粉にして調味料として使っているようです。
しかし、今回昆明市内で三七を物色していたのですが、1グラム1元程度しており、かなり値段が上がっています。お土産に買おうと思ったのですが、断念。
生薬の三七は血の巡りを改善し、さらに痛み止めと止血作用があるという優れもの。活血作用と止血作用を両方持っている生薬は、意外とありません。
通常は、粉にして頓服します。止血作用があるところから、こちら中国では内服として潰瘍性大腸炎の治療にも使われたりします。さらに、外用では鼻血など出血の治療や、打撲など外傷の腫れの治療にも使います。最近では高脂血症や肝臓病、さらに前立腺肥大、胃潰瘍などの消化器系疾患の出血にも使われるようになりました。抗酸化作用やアンチエイジング対策にもいいとかいろいろな研究が出ています。
さておき、米線の即席麺は熱湯をかけて3分では食べられません。なんと、9分もかかるということ。一度、9分間お湯をかけた後、そのお湯を捨て、さらにお湯を足してスープにすると完成と、結構手間がかかるやり方でした。
味は決してわるくはありません。少なくとも、昆明のウオルマートで売られていた、中国式のパン類などに比較すると、ぐっと美味です。
日本では米粉でパンをつくることがはやっているそうですが、米線も悪くないですよ。
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