2011年04月02日

梅干しと棗

 お昼にうちの中医クリニックのアイさんが作ってくれた差し入れのお粥。

 中に赤い実が入っていたのですが、お粥の赤い実と言えば、梅干しを連想してしまいます。しかし、こちらでは赤い実は梅干しではなくて棗が入ります。

 お粥と棗は結構深い関係にあり、さらにお粥にはほんのり甘さがあります。落花生などを入れることもありますね。

 小さい頃、私はよくお腹を壊していたそうで、お粥しか食べられなくなったという苦い経験があり、未だに日本風のお粥はだめですが、なぜか中国風のお粥は大丈夫なのです。きっと、味にバリエーションがあるからだと思います。 

 梅と棗、色は似ていますが中医学的性質はかなり違います。

 梅はその酸っぱさから、乾きを癒したり、下痢止め、咳止めなどの抑える作用があるのに対して、棗はその甘さからわかるように、気血を補ったり、胃腸の働きを高めたりします。イライラ防止にも棗は有効です。

 でも、どちらも真っ白なお粥に彩りを添えるのにはぴったりですよね。


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  

胃潰瘍と鍼灸療法を更新しました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類