2011年04月17日

イ族(彝族)の踊り

【連絡】・4月24日と28日に安全・防災セミナーを開催しますが、28日は定員に達しましたので応募を締め切りました。24日はまだ席があります。
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 少数民族がたくさんいる雲南省。

 中国の伝統医学をしている私にとって、中医学とも密接に関係がある少数民族の医療はかなり参考になります。あの有名な雲南白薬も、元はといえば少数民族の処方に繋がってくるようです。

 昆明で宿泊したホテルの前にある湖、「翠湖」は、湖を中心に市民の憩いの場所になっているのですが、夜に散策するといろいろな踊りを練習している人たちのグループに出会いました。いずれも、拡声器で音楽をガンガンならして、年齢や性別の違いを超えて、楽しんでいました。

 その中で、ひときわ変わっていたのが、写真のイ族(彝族)の踊り。

 電車ごっこをしているように、一人のあとに、また一人と繋がっていき、ムカデ競争のように長い列が作られていく踊りで、ステップを楽しみながら軽快に踊っていました。

 

 さて、この昆明ですが、大変な車社会となりつつあり、朝夕の渋滞は半端ではありません。
 話によると、昆明では2.5人に1人がマイカーを持っていて、マイカー所有率は中国でも突出しているのだそうです。確かに、公共交通の整備が遅れていて、地下鉄もまだありません。地下鉄が開通するのが2012年頃と言っていましたから、もうしばらく先です。

 ただ、上海で生活していると、この昆明の街のスローリズムな生活は結構魅力的にも映ります。

 知り合った雲南中医学院の学生で、今回の会議のボランティアに出ていた大学院生は、穏やかな気候に魅せられて昆明にやってきたと言っていました。ところが、タクシーの運転手によると、地球温暖化の影響もあり、昨今の昆明は極端に雨がすくないとのこと。街全体がなんとなくホコリっぽかったのと関係があるのかもしれません。



子供を背負っているお母さんのおんぶひもが気になりました


 イメージ的には、今の昆明は上海の15〜20年ぐらい前のような感じです。まだまだこれから発展するぞ!といった意気込みを感じます。中国国内にはこうした街がまだごろごろしており、中国経済を強く牽引しているのだと思います。

 ただ、フェラーリ-やBMWなどのスポーツカーをよく見かけました。所得の不均衡は、こうした地方都市にも大きな影を落としているように思います。

 雲南省までくると、ベトナムやカンボジア、ラオス、ミャンマーなどの東南アジア諸国とは目と鼻の先。世界地図を中国の南から見ると、結構興味深いものです。大陸で繋がっている国境というのは、島国にいる我々日本人からすると、不思議な感覚に思えてしまいます。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類