2011年04月21日

日本車はどうなるのだろうか?新しいTIIDAを見て

連絡】 4月24日と28日に安全・防災セミナーを開催します。28日は定員のため締め切りました。


 ついに始まりました!上海モーターショー。会場の新国際博覧センターが最も賑やかになる時期です。私も、ほぼ毎回かささず見に行っています。

 私にとって、今回のモーターショーは少し意味があり、そろそろ家族のためにも車が欲しいな、と考えておりました。そんな視点で、展示されている車をみると、見るところが変わってきますね。

 買う買わないは別にして、ファミリーカーとして中国人の間にも人気があるのが、日産のTIIDA。上海でも至る所で見かけます。

 中国上海で2011年度の新しいモデルがでるといくことで、前評判は結構高かったですが、私ももちろん日産のブースへいってきました。



  大人気の先代と比較すると、技術的にも明らかに進歩しています。4速ATが、CVTに変わっていましたし、車体幅も現在の1695ミリから1721ミリに拡大されていましたので、日本では3ナンバー扱いになるのでしょうね。

 ホイルベースも2600ミリから2700ミリに10センチ拡大されていて、後部座席のゆとりは格段によくなりました。装備的にも確かに魅力的になっているのでしょうが、果たしてこの車の値段はどう出てくるのか、そして、いつ頃発売されるのか、震災の関係もあり、心配されています。

 こちらの報道では、日本の自動車メーカーは部品不足のため、5月から中国の工場でも大幅に生産量を減らすという見方が一般的で、特に日本で製造されている自動車用の半導体の影響が甚大であるということです。

 特に、トヨタやホンダが出ている広州エリアでは、一時的な生産のストップが確実視されており、夏休みを前倒しにするみたいです。
 

 日本メーカーの回復が遅れれば、部品の在庫がなくなってしまう2ヶ月後に全世界の自動車生産高が30%以上落ち込むともいわれており、今回展示されたTIIDAも、いつになったら市場に出回るのか、心配しているユーザーも多いようです。

 もちろん、技術を守るために日本国内で重要な部品を作ることは必要でしょうが、地震というリスクがある以上、今までのような仕組みで生産し続けていることは、難しくなるのではないでしょうか。

 今回もモーターショーではたくさんの車が展示されていました。見た感じ、地震の影響はまったくないようにも思えますが、実はこの中国でもかなり根が深いことが実感されます。

 ただ、こうした貿易で成り立っている日本で、モノの流がストップしてしまうことは、世界の中からすると、存在感が地盤沈下しそうで、正直言って心配です。復活してもお客さんが戻ってこれればいいのですが。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類