上海奈良県人会を運営していて、平城遷都1300年祭にぜひ!とプロモートをしておきながら、最近全然行っていなかった平城宮跡へ行ってきました。
実家の王寺からは、JR大和路線で大和郡山乗り換えをルートにしました。
大和郡山市は、お城があり、古き良き奈良の面影が色濃く、金魚でも日本全国的に有名な街です。JR郡山駅から近鉄郡山駅までは乗り換えといえでも、徒歩15分ぐらいの距離があり、街歩きにはちょうどいいです。
近鉄西大寺駅は近鉄奈良線・橿原線・京都線が交わるジャンクションで、複雑に入り組んだ線路を観察するのが、私の小さいときからの趣味でした。

平城宮跡までは西大寺駅から徒歩15分程度でした。いいお天気で、奈良の高円山(たかまどやま)や若草山の景色が美しい。
奈良の自然は、市内といえどもいいものです。奈良高校時代は、校庭からよく見えた山々です。
高校時代、平城宮跡はいまほど整備されておらず、結構クラスで遊びに行ったことを思い出します。(○×をやって怒られたことも。。。

馴染みの場所だったのですが、今日あらためて訪れてみると、大極殿が本当に建っていて驚きました!
平城京といえば、聖武天皇や日本に漢方を伝えた鑑真和上、大仏とも関わりの深い行基などなど古代日本史の有名人がどしどし登場した舞台です。中国との関係も深く、いまこうして1年の大部分を上海で生活している自分自身からすると、すこし不思議なご縁を感じます。
「天の原〜」の歌で有名な、阿倍仲麻呂も、最後は日本の地を踏むことができませんでしたが、この平城京と深く関わりがあります。この平城京の地面に立っていると、昔の人の声が聞こえてくるような感じがします。歴史のある街は、そういうロマンがあって感慨にふけることができます。
奈良時代、中国の先進技術を勉強するために、多くの日本人留学生が中国に渡りました。今のように飛行機で2時間というわけではなく、命がけの航海というわけですが、ただその当時の航行技術でも比較的確実に到着していることに驚きました。
いろいろなルートがあるなかで、蘇州から上陸したコースも少なくなく、そこから揚州を経由して今度は陸路1ヶ月かけて長安に到着したとのこと。
遣唐使船の実物大模型などは、大極殿から歩いて行ける平城京歴史館でみることができます。(入場料500円)
以前、上海万博にやってきた遣唐使船(渡辺謙が乗船していました。)は、現代風に対象アレンジされたものでしたが、この平城京歴史館の遣唐使船は船底の形といい、オリジナルにきわめて近いモノで、甲板に乗船できます。
平城宮跡には、まだまだ見所がたくさんありますが、また次回にして、このあとは近鉄西大寺駅にもどって、久しぶりに奈良公園へ行きました。
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