上海在住の方は皆さんご存じかと思いますが、この交通カードは日本でSuicaやICOCAが出てくるはるか前に、上海で広く使われているICカードで、上海市内のバス・地下鉄・タクシー・リニア・フエリー・高速道路の料金所・ガソリンスタンドでも使える優れもので、上海生活では欠かせません。
今回登場したのは、インターネットで実名登録制のスーパー共通交通カードで、価格は120元するのですが、大幅に機能が強化されていました。
早速、九江路609号の交通カードサービスセンターにいって買ってきました。
まだ買いに行く人が珍しいのか、センターに詰めかけていた上海地元メディアの記者に止められ、写真と取材を受けてしまいました。

さて、この120元のセットには、交通カードをパソコンを接続するUSBケーブルが付属しています。カードの概要については、公式HPをご覧ください。購入後、まずはインターネット経由でパスポート番号など個人情報を登録する必要があります。
外見から分かるように、このICカードは、そのままいつもの交通カードとして使えるだけでなく、パソコンと接続して、自分の銀行カード(要ネットバンキングサービス開通)から、もしくは支付宝を経由してチャージすることができます。つまり、地下鉄駅やコンビニ、銀行ATMに行けなくても、チャージができてしまいます。
さらに、上海公共交通カード会社から「e充カード」というのも発売され、こちらはプリペイド方式でチャージすることができます。
もちろん、これまでの共通交通カードとしての機能があり、

注目すべき機能は、カードの中身を確認するのにパスワードが必要になった点です。これまでは、カード番号を入力すれば、カードの中身を確認できました。今回、新たに認証機能を強化したことで、カードをなくしたときでも、中のお金を使えないようにすることができます。おそらく、このカードから電子マネーとして発展していくための機能を強化していくと思われます。
長江デルタエリアの高速道路で普及し始めているETCに関しては、「ETC滬通」というICカードが必要なのですが、このチャージもこのカードでできるのは便利だと思います。ただ、ETCに関しては、日本のようにクレジットカードと連動してほしいところですが。。。
さらに、複数の交通カード同士の金額の移動や、残額だけでなく、使用明細もインターネット経由で読み出してきます。
新しいものが出てくると、なにか可能性が開けるのではないかとワクワクしてきますね。爆発的に普及している上海市の公共交通カードですので、この機能をつかってどういうサービスが出てくるのか楽しみです。
しかし、今の時代、USB接続というのはあまり芸がないかも。。
Bluetoothでもつかって、スマートフオンと連動できたら、もっと便利でしょうね。
あ、その前に120元というのはもう少し安くしないと。
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