2011年05月12日

お箸の使い方

 中国で大人数で中華料理を食べていると、大きなお皿に並べられた料理をどのようにつまむべきか悩みませんか?

 そこで、すかさず自分の箸で料理をつまみにいくことが習慣になっていれば、かなり中国ナイズされてしまったと言われても仕方がありません。

 かくいう私も、中国人同士でたべるとき、油断しているとそのまま自分の箸でつつきそうになります。(いや、つつきました。)日本にいるときは、絶対箸を使い分けるべきだと思っていたのに。。。

 自分の箸で、料理やスープをつつくことは、はっきりって不衛生です。中国でもSARSのころは、かなり厳格に箸の使い分けが行われていたものです。しかし最近では、すっかり忘れ去れています。

 一方で、陰性エイズ事件の結末の件でもすこし触れましたが、再び箸を使い分けるべきだという声が上がっています。当然でしょう。
 
 EBウイルスなど、一部のウイルスは唾液からも感染するわけで、口に運ぶときのお箸と、お皿から取るときのお箸はやはり使い分けるべきです。なかには、スープですら、自分のレンゲで直接いれる強者もいますが、これはさすがに。。。服務員から大きなレンゲをもらいましょう。

 ただ、中国人の箸のこうした使い方の原点には、食事の際に別の箸を持ち込むことは、どうも他人行儀すぎるという声もあるのも事実です。日本では忌み嫌われる、食べ物の箸から箸への伝達なんかも、親しみを表す行為としてよく行われますし、他人のお皿に、自分の箸をつかって料理を入れてあげることもよく見受けられます。

 一種のコミュニュケーションの手段としてみている人が少なくないのもまた事実で、それを断り切れないところもありますよね。

 火鍋など、鍋類になってきたら、箸の使い分けはますます難しくなります。

 ただ、中国も国際化してきますし、こうした箸の使い方も、中華の高級レストランなら、言わなくても別の箸を準備してくれています。このあたりが、そのレストランのサービスを見る上での基準なのかもしれません。(おかずが運ばれてから、別のお箸を持ってきて、となかなか言いにくいモノですから。)

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
陰性エイズ事件の結末を更新しました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類