この公園の東側に、「鳥島」という、公園開設当初から一般の人は入ることができない島があり、公園の作業員が、船でその島に出かけて整備をしています。
去年の秋ぐらいから、この島にいろいろな動物が出現するようになりました。例えば、このブログにも紹介しましたがヤギもいましたし、アヒルや鶏もいました。アヒルは、結構優雅に池を泳いでいて、娘も楽しみにしていました。
そもそも、観光客が雄鳥の鳴き声を楽しむために、ニワトリを放したそうですが、雑草なども食べてくれるため、公園側も旨く活用していたようです。
しかし、中国の人たちにとって家禽類の飼育というのはかなり敏感なようで、利用客からのクレームが来たとか。つまり、世紀公園が公園敷地内で養鶏場を作っているのはけしからんということです。
上海では、一戸建てやマンションなどで、犬猫を飼うのはそうでもないようですが、家禽類を飼うことには、かなり抵抗があり、さらに庭先での家庭菜園も結構厳しく、住宅地では御法度にしているところもあるようです。
要は、都会的な街の雰囲気に合わないといった声がよく聞かれます。
同様に、我が家のマンションの人工池にこの時期増えてくる蛙の鳴き声も、騒音として管理事務所にクレームが来たりします。
私からすると、初夏の蛙の鳴き声は、田舎の水が張った水田を思い出し、精神的にも気持ちがいい物なのですが、みんながみんなそうではないのでしょうね。
世紀公園では、数年前に菜の花を植えたことがあり、この菜の花の菜種油で公園が金儲けしてるのでは?とか非難があつまったこともありました。
少し話は変わりますが、上海人のうち5人に1人は一生のうち1度は心理的精神病にかかり、また市民のうち8人に1人は精神病を持っているというデータを読んだことがあります。都会生活のなかで、心理的な安らぎが不足しているのかもしれません。もう少しギスギスしないほうが、いいようにも思うのですが。。。
整然とした都市ほどおもしろくないところはありません。
私からすると、こうした小動物は子供にとっても楽しいものだし、大人がみても気持ちが安らぐものだと思います。ぜひ置いておいて欲しいとも思いますが、残念ながら、公園側はすべて処分することを決め、青浦区の養鶏場に移されて、お肉になることが決まったそうです。
仕方がないですね。。。。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて