2011年06月27日

2人目を希望する上海人

 うちの中医クリニックの特徴として、最近、地元上海人の患者さんがちょくちょく来られます。

 そのなかで、今年にはいって診ることが多いのが、2人目の出産を希望している上海人の若いご夫婦です。

 一人っ子政策が厳しい上海ですが、双方が一人っ子の場合、2人目の出産は認められています。ちょうど、一人っ子政策が始まったぐらいの世代が、結婚して数年が経ち、1人目の手がかからなくなり、2人目を望むことが多いようです。

 世間では、教育費の高騰などで子供は一人で十分という報道を目にしますが、実際はそう単純ではないようで、やはり二人目を希望する上海人夫婦は少なくないように思います。いずれも家やクルマを持っていて、比較的経済的条件に恵まれている家庭が多いのです。

 ただ、経済的環境が恵まれているがために、共働きで夫婦共に非常に忙しくしていることが多く、婦人科などの検査にいって異常が見つからないのになかなか子供が授からないというケースも少なくありません。

 また、妊娠準備のため、まずは体調を整えたいと考え、中医学でいわゆる「調理」しようと発想するあたり、さすが中医学になじみのある地元中国の皆さんだなと思います。

 一昔前なら子供4人や5人も決して珍しくなかった上海。一人っ子政策で極端な少子高齢化になってしまいましたが、やはり沢山の子供が欲しいと思うのは、どの時代でも変わらないと私は思います。

 我が家もそろそろ二人目が欲しいな、と思っている今日この頃です。

中国ブログランキングへ

「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
長江デルタエリアでの重金属による土壌汚染を更新しました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年06月26日

2.5億人分の食料

 経済的な勢いは相変わらず力強い中国のようにも思えますが、経済活動の発展と共に問題になってきているのが浪費。特に、身近なところでは食材の浪費が顕著化しており、心が痛みます。

 中国科学院の武維華院士によると、2007年〜08年に浪費された外食産業での残飯の量はタンパク質で約800万トン、脂肪類で300万トンと計算され、合計すると1年間で2億人の食料に相当するのだそうです。これに、家庭からでる残飯なども合わせると、1年間で無駄にしている食料は2.5〜3億人分になるだろうということです。

 中国の外食産業における食料の浪費は、はっきり言って目を覆いたくなるばかりです。宴会などで、注文しすぎて、手すらつけられてない料理もあったりします。

 一方で、雲南省など内陸に目をやると、ある貧困地区では牛乳を見たことも触ったこともない子供たちがいるというニュースも。いま一番食べたい果物がスイカだそうで、農村の厳しい台所事情を実感させられます。

 財政難から、給食の主食は各家庭から持ち寄るジャガイモ。肉類は夢のまた夢だそうです。ある雲南省の学校では、生徒全員に肉類を食べさせるのには、1日160元必要で、年間5万元の出費となるのですが、学校ではとても負担できないのだそうです。

 この国だけでなく、いま全世界で本当に求められているのは「バランス」。

 経済活動だけが目的で、こんな状態が持続できるはずがないのです。

中国ブログランキングへ

「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
さらに早まった上海人女性の自然閉経年齢を更新しました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年06月25日

閉店した上海初のマクドナルド

 1995年にOPENした、上海で初めてのマクドナルドが今日6月25日でももって閉店します。

 あまり知られていないかもしれませんが、場所は中山公園の正門の直ぐ隣にあるお店で、私も何回か利用させてもらったことがあります。

 今でこそマクドナルドは上海でごく普通にありますが、私よりもまだ前に中国留学していた先輩諸氏から、北京出張のお土産が、マクドナルドのハンバーガーだったよ、というような笑い話を聞いたことがあり、上海では意外に進出が遅かったのでした。

 私が上海にきた1996年当時は、もうすでに何カ所かマクドナルドは出来ていました。しかし、当時の物価から考えると、やたら値段が高く感じられたものです。
 たまに中華に飽きてしまったときに、マクドナルドのハンバーグは妙に新鮮でした。

 中山公園エリアは、今でこそ中山公園駅周辺が大きく発展していますが、その当時は中山公園周辺が比較的賑やかなエリアでした。私は、新華書店の医学書店がこの付近にあったので、たまに自転車で中医学の本などの買い物に来ていました。

 

 今回、1号店が閉まると言うことで、私も行ってきました。

 2階にはテーブル席があるのですが、なんとも寂しい雰囲気。上海市内の多くのマクドナルドが、マックカフエ風に内装を更新している中、この店は相変わらず昔のマクドナルドの様子を残していました。

 閉店の理由は、契約期限が来たからだそうですが、客入りの減少も関係があったのかもしれませんね。

中国ブログランキングへ

「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類