そのなかで、今年にはいって診ることが多いのが、2人目の出産を希望している上海人の若いご夫婦です。
一人っ子政策が厳しい上海ですが、双方が一人っ子の場合、2人目の出産は認められています。ちょうど、一人っ子政策が始まったぐらいの世代が、結婚して数年が経ち、1人目の手がかからなくなり、2人目を望むことが多いようです。
世間では、教育費の高騰などで子供は一人で十分という報道を目にしますが、実際はそう単純ではないようで、やはり二人目を希望する上海人夫婦は少なくないように思います。いずれも家やクルマを持っていて、比較的経済的条件に恵まれている家庭が多いのです。
ただ、経済的環境が恵まれているがために、共働きで夫婦共に非常に忙しくしていることが多く、婦人科などの検査にいって異常が見つからないのになかなか子供が授からないというケースも少なくありません。
また、妊娠準備のため、まずは体調を整えたいと考え、中医学でいわゆる「調理」しようと発想するあたり、さすが中医学になじみのある地元中国の皆さんだなと思います。
一昔前なら子供4人や5人も決して珍しくなかった上海。一人っ子政策で極端な少子高齢化になってしまいましたが、やはり沢山の子供が欲しいと思うのは、どの時代でも変わらないと私は思います。
我が家もそろそろ二人目が欲しいな、と思っている今日この頃です。
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