私自身、上海の道路事情はかなり明るいのですが、それでも車線のとりかたや、一方通行が多いので、最近はタクシーに乗ったときも助手席に座ってタクシーの運転手さんから上海の交通の手ほどきを受けています。これが一番効果的ですね。
また、助手席に座ると、タクシー運転手と親近感も高まり、いろいろ四方山話をしてしまいますね。
先日乗った4★ほ大衆タクシーの運転手さん。
50歳前後でしょうか。なかなかいい感じでした。
上海のタクシー運転手は高齢化が進んでおり、20代〜30代の運転手はあまり多くありません。運転手家業の関門は1〜2年目だそうで、このときに乗客のクレームや事故などで仕事を続けられなくなることが多いのだそうです。
この運転手さんが私にぽろっと自分の夢を話してくれました。
いま、中学2年生の息子がいて、勉強が非常に良くできるのだそうです。夏休みが過ぎると、中学3年生になり、まもなく高校入試。そこで、それまでに今の1LDKのマンションをリフオームして、子供部屋をつくってあげたいのだとか。いまそのために、がんばって仕事をしていると言っていました。
タクシー運転手を初めてかれこれ15年。
上海では世の中の状況がいろいろ変わってきて、とんでもない金持ちも出現するなど、社会主義の国らしくない状態になっていると彼はつぶやいていましたが、庶民には庶民の楽しみがあり、それで十分なんです、という言葉が印象的。
ちなみに、この業界ではスキルが上昇して★の数が増えても、給与面での優遇は一切ないのだそうで、あまり張り合いがないなあ、とも言っていました。
なにかそういう細かい制度を調節してあげたら、もっとやる気をもって仕事ができるのだと思いますが、上層部は気がつかないのでしょうかね。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて