中国の乳業の安全基準が改定され、牛乳に含まれるタンパク質の基準が、これまでの100グラムあたり2.95グラムから2.8グラムに、また細菌数は1mlあたり50万以下から200万以下にまで緩和されました。欧米の基準が10万以下なので、この基準が如何に低いかは、中国の酪農業界でも異論がおこっています。
例の粉ミルクの問題に代表されるように、中国の乳業は業界全体でもまだまだ発展途上の段階で、今回の基準改定も中国衛生部が中国の実情にあわせて基準を変更したものでした。
中国の牛乳の約70%は、個人の中小酪農家によって支えられていて、飼育されている環境がまだまだよくなく、牛が乳腺炎に罹患する確率も高いため、細菌数200万以下達成というのは非常に難しいらしい。
タンパク質の基準にしてもそうで、2.95グラムの基準にすると、大量の牛乳を破棄しないと行けないことになるということです。
『揚子晩報』の報道では、乳製品を作るとき、まず一番質の良い乳がヨーグルトとして加工され、その次が牛乳として加工され、一番質のよくないものが乳飲料に回されるのだそうです。乳酸飲料に関しても、やはり使われる乳のランクは低く、そのために色々な味付けをして分からないようにしているのだそうです。
さらに様々な添加物を加えていき、付加価値を高めた乳飲料が中国の市場に出回っていますが、実際はいろいろな問題が存在しているというのが専門家の見方となっています。
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