大抵普通車なら20〜30元程度と安いとはいえ、上海市内の高速道路でも通行料金がとられるため、料金所で長い渋滞ができることがあり、私も以前からETCには興味をもっていました。
ということで、自分のクルマにETC装置を設置しましたので、その設置方法をメモしておきます。
まず、クルマに端末を設置するのですが、これは市内にたくさんありません。私は、ちょうど勤務先の中医クリニックのすぐ近くにあったETC客戸服務中心(徐匯区呉中東路508号 電話021-64692024 祭日以外営業 9時〜16時半)で手続きしました。
設置するクルマで乗り付ける必要があります。
ただ、場所がわかりにくいので注意。
道が狭く、なぜか駐車場すらない場所にあります。呉中路を東側から(虹橋路側から)進入したほうが便利です。
必要な書類は、パスポートと车辆行驶证(青いカード)です。端末の設置費用は430元で、あとは端末に差し込む滬通カードにチャージするお金を100元単位で準備しておきます。
受付で係員が端末にクルマのデータなどを入れてくれるので、あとは書類にサインをすればOKです。その場で、端末を渡してくれるので、それをさっそく設置します。
設置する場所は、フロントガラスのバックミラーのうしろ。係員がやってくれるますので、私は見ているだけ。端末の電源は、シガレット電源からの充電式。充電機器もいっしょについてきました。すべての作業が完了するまで15分ほど。あっという間にできました。
最後に、係員が端末がうまく動くかチェックしてくれます。
早速、S4高速道路までクルマを乗り付けて、チャックしてみました。
まず、滬通カードを端末にセットします。
端末に、カード残高が表示されます。
これでセット完了です。
初めてのETC、動くかどうかすこしドキドキします。
大きな料金所では、大抵左端の直進できるレーンにETC専用のゲートが設置されています。料金所の手前からETCの大きな表示がでているので、迷うことはありません。
ただ、日本と感覚が明らかに違うのは、ゲートの反応速度。減速して、かなりギリギリにならないとゲートが開かないので、初めはかなりびっくりしました。
小さな料金所では、ETCレーンがないどころか、表示すらありませんので、普通の窓口で滬通カードを抜いて、係員にカードを見せます。これで料金の支払いをしてくれるので、お金のやりとりがないだけでも便利かもしれませんね。
ただし、上海のETCは、交通カード同様のチャージ式で、日本のようにクレジットカードとは連動していませんので、残高をチェックしておく必要があります。
インターネットでもチャージができます。この場合は、交通カード同様の端末を利用します。詳しくは、このブログで紹介した120元のスーパー交通カード登場!(何ができるのか研究中)でのチャージと一緒です。実は、ETCのためにスーパー交通カードを購入したのでした。
また、中国工商銀行でもチャージできる端末があるので、まあ、そこそこ便利なのではないでしょうか。
(注)で、調べてみたら工商銀行口座直結の滬通カードもあるみたいですね。ただ、盗難なども考えると、今の方法のほうが安全かも。工商銀行の口座を作るのも面倒だし、私は、毎回使わないときは滬通カードを端末から抜くようにしています。
バス・地下鉄などでお馴染みの交通カードですが、それと同じ会社が管轄している滬通カードというのが、今回のETCシステムの要ですね。
現在のところ、ETCを利用すると、上海市内の高速道路は5%引きになります。
また、上海市内だけでなく、安徽省・江蘇省・江西省まではつながったようですが、残念ながら浙江省では上海のETCがまだ使えないとのこと。ただ、ニュースでは時間の問題となっていたので、近いうちに実現するのではないかと思います。
浙江省は出て行くことも多いので、使えるようになれば格段に便利になりますね。
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