とくに食べ物に関しては、本当に色々なものがあります。そういったものに巡りある楽しみは、中国の旅での醍醐味だと思います。
先日、浙江省安吉にいった帰りに寄った臨安では、ちょうどお昼時ということもあり、市街にクルマを走らせて、食堂探ししてみました。
こんな時は、地元の人に聞くのやはり一番で、教えられたのが写真のザリガニ屋さん。
といっても、ザリガニを食べさせてくれる店ではなく、中へ入ってみるとどこにでもあるような大衆食堂でした。
一昔前の上海にも、こうして自分でおかずを選んで食べさせてくる食堂が多かったのですが、今では一部の屋台を覗いて、ほぼ消滅してしまいました。でも、中華料理の原点は、やはりこのスタイルだと思います。
このお店では、興味深いことに、煮込み系のおかずはずっと火の上に鍋が載っていて、熱々をいただけるという点です。
名物はなにか?と女将に聞けば、「紅焼肉」との答え。
ほほ〜、中国の人たちががおふくろの味は?と聞けば、真っ先に名前が挙がってくる「紅焼肉」。これは食べない理由はありません。
あとびっくりしたのは、アヒルの卵。
中にひよこが入っているアヒルの卵が珍味だそうで、さんざん女将に勧められましたが、さすがに私は遠慮しました。。。。
しかし、浙江省の内陸エリアの料理ですが、たまたまかもしれませんが、少し塩辛く感じます。
基本的に、江南エリアの中華料理の味付けは、塩や醤油がベースなので、コクをだそうと思ったら、化学調味料などに頼ってしまう傾向にあるのでしょうけど、いい素材を使えば、素材の持ち味を生かした美味しい中華料理ができあがります。
なかなか日本では食べられない味ですが、中国の地方に行かれたらぜひ堪能してみたいですね。
しかし、浙江省の人たちは温かいです。
田舎だからかもしれませんが、なんかのんびりした空気が広がっていて、いろいろなことにお節介をやいてくださいました。
感謝です。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
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