で、今回はちょっとびっくり。
上海市内で急増殖しているファミリーマートで、最近、日本式のざるそばが登場していました。
ファミリーマートでは、数年前に冷やしうどんがあったので、この手のものは決して珍しくはないのですが、感心したのは食べ方も日本式にこだわっている点。

以前の冷やしうどんは、麺に直接タレをかけるタイプでしたが、今回の冷やしうどんはちゃんとタレをつける場所がキープされています。
そもそも、中国には(少なくとも上海には)日本の冷やしそうめんやざるそばのようにつゆにつけて食べるという習慣がないのです。代わりに、麺に直接具やタレを載せるメニューが多い。

さて、今回のファミリーマートのざるそばは、苦労のあとがみられます。
薬味にネギとかシソを期待したいところですが、代わりにハムとなんやら海草系のものが使われていました。ああ、せめて生姜にでもしてくれたら、せめて大根おろしでもあれば、、と思ってしまいますが、贅沢はいけません。
そばも、そばらしい色をしていましたが、なんか脂っぽい。きっと、くっつかないように油を使っているのでは?と推測しました。
一番がっかりしたのはタレ。さすがに、鰹だし風味ではなく、なんとなく中華風。なにより、出来損ないのタレみたいに、塩辛かったのが残念。
だけど、日本風のものを一生懸命作ろう!という心意気は感じることができました。
タレに麺類をいれて食べる文化。
これが、このファミリーマートのざるそばから今後中国に広がるか?と期待しますが、好きな濃さで食べることができるタレ文化は、さすが日本だと思いました。私の予想では、大部分の中国のお客さんは、タレを直接麺にかけて食べるのではないでしょうか。それのほうが簡単ですし。
そもそも、中国に十何年生活して感じるのは、繊細な味には弱い中華料理の文化だけに、日本の食文化との融合は難しいですよね。
というわけで、ざるそば(もどき)にしておきました。
ちなみに、そばに関しては、中国でも比較的簡単に手に入りますが、そばとなるとどうしても「貧しい食事」といったイメージがついてまわるのだそうです。
健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めてはこちらから