最近、あの有名な日本式ラーメン系の味千ラーメンが、スープが本当に宣伝通りに作られているのか否かで、物議を醸しました。巷で売られているラーメンの倍以上の値段で売っているラーメンだけに、市民の目も厳しかったかもしれないし、また競争の上海の激しい麺業界では、お互い足を引っ張り合っているのかもしれません。
ぐつぐつ煮込んだスープ類が大好きな中国の人たちの間では、スープに対する評価は比較的厳しいハズで、どこまでこだわったスープなのか関心が高いのも事実です。
中国でよく口にするものの一つに、豆乳があります。私が上海にきた10数年前は、牛乳が非常に美味しくなかったこともあり、私もその当時から豆乳生活を送っています。いま日本でも、豆乳が美容にいいとか健康面で強調されて飲む人が多いみたいですが、その当時は朝食と言えば豆乳ぐらいしか選択肢がなかったものです。
我が家では、豆乳は自家製にするようにしています。豆乳の国だけに、非常に便利な器械も発売されています。詳しいことは、豆乳は自家製が一番をご覧下さい。
この豆乳ですら、最近は外食産業で粉をお湯に溶かしているだけということが取り上げられ、上海ではKFCがやり玉にあげられていました。
コストダウンのために、ある程度は仕方がないにしろ、最近はあらゆるスープモノが実はこうしたお湯に溶かしたらいいだけの、即席品になってるのではないか?ということに上海のマスコミは非常に反応しています。
実際、インターネット上でも、スープの素を売る業者が乱立しています。業者ではなくても、一般の人でも簡単に手に入れることができるようになりました。
ただ、問題となっているのはいったい原材料になにが使われているのか?という点です。加工する工程が複雑になればなるほど、複数の業者が入り乱れ、原材料や添加物の安全性がおろそかになっている可能性もあります。とくに、中国ではおろそかになりがちです。
一方で、スープなどは規格化したほうが品質も統一され、安定性が高まるといった意見もあり、その折り合いが難しいかもしれません。
商売する側が、たとえばスープに対して、消費者に期待を持たせるようなPRをするのなら、やはりそれ相応のものを出して欲しいと思いますが、結局、消費者も外食産業で出されるモノはその程度しかないと割り切ることも必要です。
やっぱり手抜きせずに、自分たちで作るしか、本当の安全は手に入らないのでしょうね。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
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