上の写真は、上海の地方紙に掲載された公共広告です。一瞬、なにかの映画の宣伝かと思いきや、国防に対する意識を高めようといったプロパガンダたっぷりの、しかも直感的に分かりやすいものでした。
9月17日の土曜日のお昼頃、上海市内でサイレンが鳴り響きました。いわゆる防空警報のテストだったのですが、上海市内にある1296箇所もの防空警報のサイレンが11時35分に一斉にならされました。どこかの工場の時報のサイレントちがって、街中がウオ〜ンと響くぐらいの、規模の大きな音です。きっと、日本も戦時中はこうだったのだと思ってしまいます。
今回のテストでは、設備器機のチェックはもちろん、市民にも防空意識を高めてもらう狙いがあり、さらに災害訓練も兼ねた避難訓練も行われたエリアもあります。
考えてみれば、我々日本人の若い世代からすると、「防災」という言葉にはよく耳にしても、「防空」という言葉はあまりなじみがありません。でも、お隣の中国や韓国では非常に意識されている言葉です。新聞にもよく登場します。
国の体制が違うにしろ、また今年に入って地震・台風など自然災害に翻弄されている我々の祖国であるニッポン。。。
でも、領土の問題も含めて、「防空」について逃げずに考える必要があるのではないかと思い知らされる、17日の上海の防空警報でした。
世界は確実に動いていますし、我々も日本の国内が大変だから、といったことを理由に、内向きになることはできません。
こうして海外にいると、国防に対するスタンスの違いを強く感じます。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
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