2011年09月14日

無事上海に戻ってきたものの&タクシー運転手のために

 行きの台風騒ぎで、揺れまくった便とは大違いで、帰りは飛んでいるか、飛んでいないか分からないぐらい揺れずに上海に戻ってきました。診察もいつも同様に動いています。

 昨日は、上海航空とのコードシェア便だったので、初めて浦東国際空港の第2ターミナルを利用しました。到着に関していうと、第1ターミナルとの大きな違いは見つけられませんでしたが、強いて言うと内装に暖色系が多かった点でしょうか。

 しかし、この日は夜というのに大変な混雑。ちょうど、インド方面から来た航空便とバッティングしたのか、インド系の人がたくさんいて、入国審査は大変な行列に。

 到着して1時間並んでもまだ入国審査を抜けることができませんでした。

 国際都市上海だけに、外国人が多いのでしょうけど、1時間待ちはさすがにつかれます。

 

関空の連絡道路から


 そして、案の定、タクシーも結構な行列に。言葉が分からない人も少なくないので、なかなかスムーズにクルマが出て行かないのですね。

 空港から我が家まで30分程度(料金は110−120元ぐらい)。この距離は、3−4時間も空港で行列している運転手からすると、全然「値打ちのない」乗客だそうです。だから、大抵露骨に嫌われるのですが、最近、私は近距離であると偽って乗車しています。

 つまり、「往復で1時間以内、もしくは近場へ行きます」という登録ができれば、運転手が再度行列に並ぶときに優先的に並べる制度があり、そこで、私は運転手やタクシー乗り場の係員に「川沙鎮(注:空港近くの街)に行きます。」と告げると、タクシーのナンバーが登録され、戻ってきたときにすぐに並べるようになるのです。

 このやり方を運転手に教わってから、毎回、「川沙鎮に行く」と申告するようにしています。そうすると、運転手も気分がよくなり、安全運転にも心がけてくれます。そして、最後には何も言わなくても運賃の値引きもしてくれます。

 さらに、この日の運転手は別れ際に、「商売繁盛、身体健康をお祈りします。」といった言葉も出てしまうんですね。

 浦東国際空港から30分ぐらいの目的地に行かれる方は、ぜひこの「川沙鎮へ行く」作戦で、気持ちよくタクシーに乗って下さい。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年09月13日

ただいま関空です。日本再見!!

 9月10日〜11日に開催された奥三河湯谷温泉での温泉学会のことも書きたかったのですが、今日ばかりは本当に本当に時間が無くて、申し訳ございません。上海に戻ったら書きます。

 現在、関空に到着し、チェックインをすませてこのブログを書いています。
 関空の夕焼けはいい感じです。


 日本滞在最終日1日前は買い物と今年最後になるだろうお墓参りをしました。

 今日は足が電車しかないので、奈良県内の2カ所にしかも南北に分かれている父方と母方のお墓を巡回しました。
 ついでに、橿原の新ノ口にある免許証センターに行き、2012年の運転免許の学科試験を申し込もうと思ったのですが、まだ予定が立たないそうで断られました。
 とりあえず、タダでもらえる交通ルールの本をいただき、次回上海から電話予約することにしました。関西弁べたべたの担当者、いいですねえ。

 お墓の場所が少し不便なので、タクシーを使ったのですが、運転手さんといろいろお話しました。何かと暗いニュースが多く、不景気、不景気とぼやいていた運転手さんでしたが、私が上海から来ていると知るやいなや、機関銃のように質問攻め。

 そこで、上海でもまだまだ日本の自動車メーカーや、電機メーカーが健闘していて、たくさんの日本人ビジネスマンが中国を股にかけて活躍している、というような話をすると、最後にタクシー運転手から「元気をくれてありがとう!」と逆に感謝されてしまいました。

 すこし視点を変えて、外から日本を見てみると、日本という国のすばらしさがぐっと実感できるのですが、ずっとその中にいていると見えないことが多くなってしまいますよね。そのためにも、円高の今こそ、多くの日本人、とくに若者は海外に出て見聞を広めて欲しいと思います。ひょっとしたこの円高も最後のチャンスになってしまうかもしれません。

今年はお盆の季節に墓参り熱中症で倒れた人も多かったとか


 神戸三宮とつながった近鉄奈良線に乗って、一路大阪難波へ。

 生駒トンエルを抜けて、大阪平野へ降りていく坂道では、美しい景色が広がっていました。近鉄奈良線の記憶は、学園前に住んでいた幼稚園程度のものしかなく、窓にかぶりついて外を見ていたことをなんとなく思い出してしまいますね。

 高島屋では恵亭(けいてい)さんでカツ丼をいただく。
 
 日本でカツ丼を頂くのは久しぶり。キャベツやお漬け物のおかわり自由というのうもヘルシーで嬉しいですね。

 シャキシャキのカツ丼に、熱々のご飯。もう最高!
 今回上海から大阪にやってきた中国の皆さんも私に言っていましたが、日本のご飯はどうしてこんなに美味しいのだろうか。

 さて、色々な買い物をしに、戎橋商店街や心斎橋商店街を歩きましたが、なんと上海でおなじみの「生煎」のお店が心斎橋筋商店街にできていました。さすがに、カロリーが高いので私は遠慮しましたが、上海人はこの生煎が大好きで、朝にはよく行列ができているのです。

 でも、個人的には蘭州ラーメンのほうが好きだな〜、蘭州ラーメンの専門店が大阪にできたらいいのに、と期待しております。

 大阪市内では、衣類のほかにカー用品なども購入。衣類は絶対上海より日本のほうが安いし、カー用品のバラエティーの豊富さは、絶対日本です。さらに、上海で作るお好み焼きや焼きそばに使うソースもゲット。
 関西人の私にとって、上海で売られているお好み焼きソースは少し許せません。(笑)
 

 というわけで、今回もいろいろおもしろい経験ができ、たくさんの先生方との出会いがあった日本滞在は、今日13日で最終です。夜の飛行機で、関空から上海に戻ります。

 14日から通常通り稼働しますので、よろしくお願いします。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて



近鉄奈良線、生駒山からおりてくるときの風景
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年09月12日

湯谷温泉 湯の風 HAZU

 2011年9月10日〜11日まで温泉学会の第15回愛知・奥三河大会に参加し、シンポジウムのパネリストとして、「温泉といやし〜ストレス社会といやされ志向〜」をテーマにお話してきました。

 その後、エクスカーションとして湯谷温泉の源泉を視察し、鳳来寺山に登り、長篠古戦場(織田・徳川連合軍と武田軍が戦ったいわゆる長篠の戦い)を視察してきました。

 今回宿泊したのは、湯谷温泉(ゆやおんせん)の、湯の風HAZU(はづ)。株式会社はづが湯谷温泉に4箇所の特色ある宿を運営していて、そのうちの一つです。

 忌野清志郎さんが生前、がんの療養のため自転車で治療にこられていたそうです。
 この記事に写っている女将や、次男で社長室長をされている加藤さんともいろいろお話を伺うことができました。
 

 私が宿泊したのは、和のリゾートをテーマにしているHAZUでしたが、そのほかにも、漢方薬膳懐石をテーマにしている「はづ木」という旅館もあり、この日は薬膳を担当されているはづ木の仲間さんとも中医学の薬膳談義で交流できました。なんと、話をしていると上海とも十数年間のつながりもあり、現在でもメニュー研究などで行き来があるとのこと。

 偶然ながらも大変なご縁です。

 こうやって、日本の温泉施設にも薬膳が登場してきているのは、中医学の臨床をやっている端くれとして、大変嬉しい限りです。私なりにも、すこしアドバイスをさせていただきました。

 

 

薬膳担当の仲間さんと


 さて、忌野清志郎さんも愛したこの湯谷温泉。

 泉質はなかなかよかったです。色は白濁していて、温度は熱すぎることなく、ちょうどいい感じです。成分はナトリウム・カルシウム−塩化物温泉(低張性中性低温泉)だそうです。

 慢性消化器疾患や婦人科疾患、慢性皮膚疾患によさそう。

 温度が高くないので、刺激があまりなく、なによりも長湯ができてしまうのが嬉しい。

 露天風呂は川に面しているので、せせらぎの音と大自然の息吹を感じながらお風呂でリラックスできます。

 

 そして、嬉しかったのがHAZUさんで出されたお食事。今回は、薬膳コースではなかったのですが、それでも生薬をうまくあしらえ、温泉系の宿泊施設としては非常に珍しく天ぷらが出てきませんでした。これには本当にびっくりしましたし、私は嬉しかったです。

 なんせ、日本各地の温泉地巡りをしていると、天ぷらは食傷気味です。。。

 とはいえ、愛知県新城市の原田観光課長のお話によると、この湯谷温泉も観光客の激減で頭を痛めているとか。愛知万博の頃も、とくに観光客が増えたわけでもなく、これからは建康と医療を取り組んだ湯谷温泉の発展を計画しているということで、今後の発展を期待しています。

 自然と温泉だけは、そこに行かないと絶対体験できませんからね。

 多くの方と交流でき、非常に意義のある2日間でした。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて

【連絡】10月1日(土)〜10月4日(火)まで国慶節のため中医クリニックは休診です。 

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類