2011年09月17日

上海地下鉄食堂

 以前、日本の某放送局から連絡があり、「上海の地下鉄の特徴は何ですか?」という、鉄道マニアの私としては非常に嬉しいインタビューを受けました。

 もちろん、鉄ちゃん的には、話し出すと色々あるのですが、一般の人に受けるように考えたとき、ふと思い出したのが、上海の地下鉄の朝の風景。

 朝、列車に乗り込むと、油っぽいにおいが車内に充満していることがよくあるのですが、この原因は乗客が車内に持ち込んだ朝食。

 そして、袋をあけて、朝食を車内で食べる習慣は、上海の地下鉄での大きな特徴だと思いました。

 少なくとも、大阪の御堂筋線や、東京の山手線などで、朝に車内で朝食を食べてる人はまず見かけませんが、こちら上海ではごく普通の風景になっています。

 そうした客層を見越してか、地下鉄の駅周辺には、煎餅や饅頭、豆乳、豆花、煮卵を売る露店が朝を中心にたくさん登場します。そういう私も、医学生時代はよく野菜饅頭を買って食べたものです。

 考えてみれば、中華料理は携帯や保存に便利で、作るのも簡単なモノが多く、しかも結構美味しい。

 そういった手軽な朝食を美味しそうに食べて居る上海小姐。

 どうも、平日は自宅で朝食を食べずに、出てきたついでに食べる人が多いようで、ある種の食文化になっていると思います。

 ただ、日頃中医クリニックで中国の地元の人たちを診察していると、最近、女性を中心に朝食を抜く人が少なくありません。都市生活が忙しくなってきて、時間的余裕がなくなって来ているのかもしれませんね。

車内で朝食を楽しむカップル


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類