9月16日現在では、該当地域で25名の鉛中毒の子供が発見され、新華医院や上海児童医学センターで治療しています。
現在、原因として考えられているのはバッテリー工場。市内に17箇所ある鉛蓄電池のうちの一つがこのエリアにあり、今回鉛中毒の子供が見つかった康花新村の住宅地との距離はたった1.5キロ。そのほか、付近の自動車関連の工場も鉛を使っていたことが分かってきました。これら工場での生産は、当局の指導で現在ストップしています。
中国では、鉛中毒の事例が少なくありません。つい数年前まで有鉛ガソリンを使っていたころは、クルマの排気ガスが原因だったり、また近年では工業化が進んで、バッテリー工場が問題になっており、2011年に入って大規模な工場の取締が行われたばかりのようです。
慢性の鉛中毒の症状としては、腹痛や便秘、貧血、多動症などがあり、また子供の発育や成長にも影響を与えます。 発育代謝が盛んな子供は、特に注意が必要です。
中国で住居を探すとき、幹線道路などを避けることも重要ですが、付近に有害物質を排出している工場などがないか、十分に確認することが大切です。附記しておきますが、こちらでは高圧線や変電所の近くにも住宅が建てられていることも多く、十分にチェックする必要があります。
我が家もそうですが、子供がいるので、正直気になるところですね。
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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて