2011年12月17日

引っ越しできるかどうか

 12月22日の冬至が目の前に迫り、中医学の膏方の処方で忙しいのですが、いろいろ御質問も受けているので、今回は膏方の作り方を少し書いてみました。

 冬至前後から服用の始まる膏方ですが、私個人的には、場合によっては1年中服用可能と考えています。膏方という特殊な煎じ方は、上海を含む江南エリアの特徴的な中医学の文化でもあり、臨床でうまく活用したいと思います。

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 ところで、1月中旬に鼎瀚中医クリニックが拡張移転をします。

 現在、診察室のやりくりが難しく、診察スケジュールがうまくつけられなかったのですが、移転後はかなり利便性が高まると思います。

 移転後は、土曜日午後の診察時間を増やし、土曜日は午後と夜、日曜日は午前・午後となります。

 内装工事が進んでいますが、先日受付のイメージ予想図をもらえたので、紹介しておきます。お子さん用のプレイルームもできると思います。

 ただ、まだ最終的にいつに完成するか、細かい日程が出てきていません。1月中旬には問題ないと思うのですが、正確な日にちが宣言できないのが、大変心苦しいです。引っ越しまでは、従来の診察スケジュールで稼働しております。

受付の完成予想図。ほんとうにこうなるかどうか。。。。


 新しいクリニックは、現在のクリニックからさほど離れていません。最寄りの地下鉄駅では、3号・4号・9号の宜山路になります。徒歩5〜10分程度ですので、利便性は高まると思います。

 移転先の住所は下記になります。

 上海市中山西路1602号(×柳州路)宏匯国際広場B座101室

 また、年末年始のスケジュールですが、私は1月1日〜9日まで正月のお休みをいただいております。(奈良の実家に家族で久しぶりに戻ります。)
 すぐやってくる春節は1月22日〜26日がお休みです。今年は正月と春節が近く、ご迷惑をおかけいたします。

 これを機会に、しっかりと充電してきます。



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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年12月14日

年「貨」、真っ赤なスーパー

 今年は、春節が例年よりも早い関係で、街の春節ムードも早まっています。我が家の近所のカルフールでは、すでに春節用品、すなわち「年貨」の販売がはじまっています。

 そう、店全体が赤くなるセールです。

 今まで、春節の正月用品といえば豫園に行くのが定番だったのですが、最近はショッピングモールが爆発的に増えたおかげで、どこでも買えるようになりました。もうしばらくすると、今度は公設の爆竹・花火売り場も市内で登場することになるでしょう。

 上海では、都市化と共に年々旧正月ムードが薄れてきているといわれて久しいですが、こうした「年貨」も求める市民の熱はまだまだかわりません。

 来年の辰年関係の飾りや、紅包といったお年玉入れなど見ているだけでも賑やかで楽しいものです。私は、春節そのものよりも、こうした前段階の準備を体験するワクワク感が好きです。

 昨日、事務手続きの残業で、中医クリニックからの帰宅が遅かったのですが、夜になると、いつも見かける三輪自転車の集団があります。

 夜中になって、交通量が少なくなった広い道路を、自分の身丈の何倍もの高さの発泡スチロールの「貨」を運んでいく廃品回収のおじさんたちです。夜の診察がある日は、ほぼ毎回、彼らと出会います。

 1日の収穫を持って帰る、至福の時かと思います。私も、一日の仕事を終えて自宅に戻るワクワク感で一杯。お互い、夜遅くまで、お疲れ様です。



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【連絡】1月1日〜10日までクリニックの拡張移転と正月休暇のため休診させていただきます。移転先は、上海市中山西路1602号(×柳州路)宏匯国際広場B座101室。また、新年1月から土曜午後診察スタートします。土曜日は午後・夜、日曜日は午前・午後診察いたします。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2011年12月13日

サツマイモの葉っぱ

 私は小学生時代を三重県名張市で過ごしました。
 三重県とはいえ、大阪のベッドタウンとしても発展した一方で、まだまだ美しい自然が残されているエリアでもあり、近くの曽爾高原には温泉もでて、今になって時々訪れることがあります。

 その小学校のころ、校庭の近くに芋畑が有り、例年秋になると「収穫祭」といったイベントが行われました。芋掘りをして、みんなでサツマイモを吹かせて食べたものです。

 芋掘りの時に大変だったのが、サツマイモのツルと葉っぱ。畑一杯に広がっていたのを覚えています。ただ、イモを食べた覚えはあったのですが、葉っぱに関しては、祖父母から戦時中は食べたという話を聞いていたのですが、そう美味しいものではない貧しい食べものといった先入観が勝手にありました。

 実は、先日、上海の自由市場で野菜をみていたとき、サツマイモの葉っぱが、堂々と野菜として売られていることを発見しました。ちゃんと値段がついて売られています。

 これは!と思い、買って帰って、鍋に入れてみることにしました。

 これが正解でした。

 思ったよりしっかりと味があり、適度な歯ごたえもあって、煮崩れもしません。非常に美味しい野菜であることを今更に発見しました。

サツマイモの葉っぱです


 実は、サツマイモの葉っぱは、栄養価も高く、免疫力を高めたり、血糖値を下げたりする働きがある野菜としても注目されています。何よりも、味が美味しいのが嬉しい。秋口にサツマイモを収穫するころの葉っぱを、中国では野菜として食べるようです。

 新しい野菜をしって何かトクした気分です。

 市場では、この時期にしか登場しないものなのでまさに季節物です。ぜひ一度食べてみて下さい。


 ところで、季節ものというと、我が家でいつも購入している崇明島の「一畝田」の有機野菜なのですが、先日農場から連絡があり、季節物の野菜しか作らないということを宣言していました。確かに、冬場にトマトやキュウリを食べるのは変な感じで、わざわざコストをかけてまで作らず、今の季節にあった野菜を作るというのはもっともなことです。中医学や漢方の医食同源や養生の考え方からいっても理屈にあっています。

 私も農園を見に行って、上海交通大学のMBAを修了したという経営者の皆さんともお話をして、ここの野菜を買っているのですが、いろいろ新しい試みをしているようで、今後の展開が楽しみです。

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