2011年12月04日

上海緑化地図

どんよりと曇った、寒々とした上海の天気。上海が寒く感じるのは、まさにこの太陽の出てこない天気のせいだと思います。

 さて、中国では、基本的に出版される地図は官製のものしか認めてられておらず、法律的な制限が非常に多いのですが、官製の地図でもテーマ別にいろいろ分かれていて、結構興味深い地図があったりします。日曜日に、妻が世紀公園でもらったという地図は、「上海市緑化地図」。

 さっそくいろいろ見ていると、これが結構面白い。

 まず、上海の巨大公園の数々をチェックできます。我が家の近所の世紀公園はもちろんのこと、崇明島の東平国家森林公園、松江の上海辰山植物園、楊浦区の共青国家森林公園、佘山の佘山国家森林公園、奉賢区の上海海湾国家森林公園、宝山区の顧村公園など。こうした大きな公園は郊外に分布しています。そのほか、上海市内の主要な公園は網羅されています。私も、浦東の今の場所を選んだのも、立派な公園がすでにあったから。上海では、公園を作るために立ち退きはしますが、公園をつぶして住宅地を作ることはしません。


 地図をみて気がついたのは、上海市中心エリアでも意外と緑が多いように感じます。特に、外環状線の沿線は、かなりしっかりと緑地が作られています。
 この外環状線は上下8車線の巨大な動脈で、トレーラーなど大型トラックの通行も可能ですので、ものすごい交通量。運転するときも気を遣いますが、周辺の環境を配慮したものになったのでしょう。また、大学や大きな住宅街も、緑化の上ではかなり重要な役目を果たしているようで、地図上では、緑で塗られていました。まあ、だから緑が多く感じるのでしょうね。

 一方で、日本と違って、緑豊かな上海の一戸建て住宅街は,住民以外自由に出入りができるような方式ではないのが特徴で、ガードマンがしっかりとたっています。私はこれも上海の格差社会の一つの象徴だと思っています。


 
中国ブログランキングへ

健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて