2011年12月13日

サツマイモの葉っぱ

 私は小学生時代を三重県名張市で過ごしました。
 三重県とはいえ、大阪のベッドタウンとしても発展した一方で、まだまだ美しい自然が残されているエリアでもあり、近くの曽爾高原には温泉もでて、今になって時々訪れることがあります。

 その小学校のころ、校庭の近くに芋畑が有り、例年秋になると「収穫祭」といったイベントが行われました。芋掘りをして、みんなでサツマイモを吹かせて食べたものです。

 芋掘りの時に大変だったのが、サツマイモのツルと葉っぱ。畑一杯に広がっていたのを覚えています。ただ、イモを食べた覚えはあったのですが、葉っぱに関しては、祖父母から戦時中は食べたという話を聞いていたのですが、そう美味しいものではない貧しい食べものといった先入観が勝手にありました。

 実は、先日、上海の自由市場で野菜をみていたとき、サツマイモの葉っぱが、堂々と野菜として売られていることを発見しました。ちゃんと値段がついて売られています。

 これは!と思い、買って帰って、鍋に入れてみることにしました。

 これが正解でした。

 思ったよりしっかりと味があり、適度な歯ごたえもあって、煮崩れもしません。非常に美味しい野菜であることを今更に発見しました。

サツマイモの葉っぱです


 実は、サツマイモの葉っぱは、栄養価も高く、免疫力を高めたり、血糖値を下げたりする働きがある野菜としても注目されています。何よりも、味が美味しいのが嬉しい。秋口にサツマイモを収穫するころの葉っぱを、中国では野菜として食べるようです。

 新しい野菜をしって何かトクした気分です。

 市場では、この時期にしか登場しないものなのでまさに季節物です。ぜひ一度食べてみて下さい。


 ところで、季節ものというと、我が家でいつも購入している崇明島の「一畝田」の有機野菜なのですが、先日農場から連絡があり、季節物の野菜しか作らないということを宣言していました。確かに、冬場にトマトやキュウリを食べるのは変な感じで、わざわざコストをかけてまで作らず、今の季節にあった野菜を作るというのはもっともなことです。中医学や漢方の医食同源や養生の考え方からいっても理屈にあっています。

 私も農園を見に行って、上海交通大学のMBAを修了したという経営者の皆さんともお話をして、ここの野菜を買っているのですが、いろいろ新しい試みをしているようで、今後の展開が楽しみです。

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