本当のお風呂のフタです。
今から8年前の2004年、自分の家を内装するときにこだわったのが、その当時の中国ではなかなか手に入らなかった深めの浴槽と、しっかりとお湯の出る給湯器、そしてウオッシュレットでした。
そもそも、中国の人たちの間では、お湯に浸かるという習慣がいまだにないので、賃貸のマンションなどでは深いバスタブがついている部屋が少なかった。私も、当時はいろいろなアパートに引っ越しながら、自分で部屋の内装するときには、お風呂とトイレの問題はどうにかしたいと真剣に考えておりました。中国では一般的にあまりにも無頓着に済まされてしまうことが多いからです。
浴槽は、日系のTOTOもINAXも以前から様々な商品をだしていたけど、その当時は十分に浴槽が深い商品があまりなく、結果的にINAXのショールームで見つけました。ウオッシュレットつきのトイレも、まだ中国では走りで、選択肢があまりなかったのでした。
あれから歳月が過ぎてきて、中医クリニックが今の場所に引っ越して、建材市場が集まる宜山路が通勤の最寄り駅になると、私の建材好きの趣味に火がついてしまい、時間があったら散歩がてらに見学に行っています。そこで、再び宜山路×凱旋路にあるTOTOのお店にはいると、トイレもお風呂もバリエーションがものすごく増えていて、感動しました!
とくにウオッシュレットの種類が増えています。今、各社が普及に力をいれているのでしょうね。値段もかなりお手頃になりました。
上海で生活していて、ああ、ものすごく成功しているな!と感じる日系企業の一つに、TOTOがあると思います。うちのビルもそうでしたが、新しいビルのトイレには大抵TOTOの製品が入っている。しかも、TOTOの製品を使っているビルの大部分は、なかなかこぎれいな(清潔感のある)トイレとなっている印象があります。ライバル社のINAXの製品も偶に見かけますが、数の上ではTOTOが圧倒的に多い印象です。最近は、うちのビルでもそうでしたが、ウオッシュレットがついているOfficeビルも出現しています。公共のものだけに、大切につかって欲しいものです。中国ではまだまだ普及していませんから、使い方が分からない人が多いのもまた事実です。
TOTOのお店では、ショーウインドーに風呂ふたが展示されていました。もちろん、日本直輸入なので、値段は高めでしたが、日本でいつも使っている風呂ふたをみつけてなんとも嬉しくなりました。
こちらではお湯をためる習慣がないので、中国で風呂フタ自体を買うのが難しく、少し前の駐在員の皆さんは、ハンドキャリーで風呂フタを持ち込んでいたことを記憶しています。
でも、一般にこちらでは追い炊きができない浴槽なので、冬場の寒いときにお湯を入れていると、あっという間にさめてしまうのです。その結果、シャワーをしながらお湯をためるとかいろいろ工夫をしたのですが、風呂フタを使うだけでお湯を溜めてからお風呂にはいることが実現可能になりました。これは嬉しいことです。
日本文化のちょっとした工夫は、これからも上海で広がってほしいと思いました。
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