以前我が家に長年来ていた家政婦さんが一家で内モンゴルに移住してしまった後、しばらく家政婦さんがいなかったのですが、ひょんとしたご縁から四川省出身の家政婦さんと知り合うことになり、いま我が家に来てもらっています。彼女は、うちの住宅地で清掃作業をしてくださっていて、アルバイトとして我が家の家事仕事と兼業しています。
ご主人が上海の工場で働いているので、上海に来られて出稼ぎされているのですが、なんと娘さんは上海の名門華東師範大学の大学生。春節みのアルバイトを捜しているみたいだったので、我が家のベビーシッターに一時期来てもらっていました。
こうやって一家で上海に出稼ぎに来ている場合、近年は田舎に帰らずに上海で新年を迎えることも多いみたいです。おかげで、我が家は大助かりですが、最近は四川省の田舎の話を聞いてみたり、娘もすっかり馴れてきました。
彼女みたいに、地方の農村から上海で勉強している大学生にとって、そして、両親が農民で出稼ぎで上海に来ている場合、上海での生活費の出費が重くのしかかるわけですが、中国の場合、そうした大学生に対して、大学教育を受けさせるシステムがあります。
たとえば、彼女のように師範大学に通うと、将来は学校の先生にならないといけないけど、毎月400元の生活費が支給される他、学費や寮費が免除になったりします。さすがに、400元の生活費では上海での生活はきついけど、アルバイトをすればなんとかやっていけるのだそうです。学校の先生と言えば、こちらの女の子からすると手堅い仕事で、給与こそ高くないけど、中国でも人気があります。
まあ、毎日ではないにしろ、ちょっとした外出などで家を留守にするとき、こうした大学生のベビーシッターは大変助かります。彼女たちは、今いろいろと話題になっている「90後」で1990年代生まれです。私が医学生をしていたころとは、またぜんぜん大学の様子が変わっているようで、興味深い。なんせ、上海での17年前は、大学生は携帯電話もなかったですからね。
彼女にも、我が家に来ることによって、いろいろ社会体験をしてもらえたらと思っています。なんせ、日本的なルールがいろいろありますので。

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