元宵節といえば、「湯圓」と呼ばれる餅米でつくったお団子をいただきます。春節休み期間中に寧波に行ったときに、お団子で有名な老舗の「缶鴨狗」で「「湯圓」をいただきましたが、これがまたうまい。お勧めです。
中国各地では、様々なお団子がありますが、上海でよく食べられるのが、寧波系の小さめのお団子で、中には黒ごまペーストが入っています。ただ、上海にも閔行区や浦東新区では昔から伝わっているお団子があり、こちらはちょっと違います。
まずは大きさがかなり大きめ。寧波系のものの1.5倍〜2倍はあります。1個の重さも全然違います。また、寧波系は餅米だけで生地を作りますが、上海ではお米も混ぜます。余談ですが、上海で食べるお餅はあまり伸びず、羊羹のような食あたりですが、これはお米でお餅を作るからで、餅米系のお餅とは食感が違います。
また、中身の餡も、寧波系とはちょっと違っていて、薺菜(なずな)と豚肉を混ぜたものを使います。ただ、肉まんに入っている餡とはことなり、圧倒的に豚肉が多いのが特徴です。私個人的には、甘ったるくないのでこちらの方が好きです。しかし、すりおろした黒胡麻で作ったペーストも捨てがたい食感ですね。黒胡麻ペーストは、豚油が混ぜられているので、カロリーも高いのでしょうね。
お肉系のお団子には、よく見るとしっぽがついています。見分けるためだそうです。
こうしたお団子は、熱湯の中にいれてゆでていただきます。日本だったら、さしずめあんころ餅的な感覚なのでしょうけど、こちらのお団子は一般的に熱い状態で食べますので、ツルツルの皮の食感が心地いいわけです。
ただ、お団子は中医学の世界でも消化があまりよくない食品に分類されます。食べ過ぎると胃がもたれますので、ほどほどにしてください。
夜になると賑やかな花火・爆竹をBGMに、家族みんなでお団子を頂きながら団らんするのが、元宵節の伝統的な過ごし方ですね。皆さんはどのようにお過ごしになりましたか?
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